ノジマ初のコンセプトショップ Nojima PRIME SELECTION EBISU コンサルティングできるスタッフがお客に合った“良い”商品をオススメ
立地は恵比寿ガーデンプレイスの敷地内店
Nojima PRIME SELECTION EBISUは10月20日にグランドオープンした。立地は東京・目黒区の恵比寿ガーデンプレイス。三つ星レストランのジョエル・ロブションの道路を挟んだ向かい側で、隣にはウェスティンホテル東京がある。2018年2月28日に閉店したTSUTAYA 恵比寿ガーデンプレイスの居抜きという形で出店した。
Nojima PRIME SELECTION EBISUの売り場は2フロアで、売り場面積は約150坪。1階はAVや生活家電、調理家電、理美容、季節商品などの売り場で、2階は携帯や情報家電系の売り場に分けられている。床や什器は木目調で統一されており、非常に落ち着いたトーンで売り場が作られている。
“良い商品”は高額商品にあらず
同店の木村和徳店長は、「当社の特徴であるコンサルティングを重視し、しっかりとお客様に向き合って、良い商品をご提案できるスタッフを揃えています」と話す。良い商品というと、高付加価値で高額商品と連想しがちだが、そうではないという。
「良い商品=値段が高い商品ではありません。お客様の生活シーンにフィットし、さらに快適性や利便性などの面でユーザーベネフィットがある商品。それが“良い”商品と考えています」と同店が考える“良い”商品を説明する。
では、売り場を見ていこう。通常の家電量販店に見られるような賑わいを演出する商品POPや説明パネル、価格訴求重視のプライスカードなどは一切ない。それでいて決して殺風景ではなく、落ち着きのある売り場空間になっている。
1階のエントランス右手壁面には「RECOMMEND」スペースを配置し、その時期に合った家電製品を展示。今の時期は加湿器や電気暖房、空気清浄機などが並べられていた。
ゾーニングはカテゴリーではなく、生活シーン
エントランスの左側にはテーブル席を複数設け、お客が配送や会計、相談などの待ち時間をゆったりと過ごせるための配慮がされている。会計レジの右手には、お客の質問や相談に対応するコンシェルジュ・カウンターを配置。木目を生かしたカウンターと洗練されたデザインのカウンターチェア、そしてその背後の壁面からなる空間に家電量販店のイメージは全くない。同店のコンセプトである「くつろぎ」や「ぬくもり」が、このエントランス周辺だけでも感じられるつくりになっている。
生活シーンと連動した形で提案を行うため、ゾーニングはリビング、ベッドルーム、キッチンなどで分け、それぞれの場所と関連した家電製品を展示。ベッドルームのゾーンではドライヤーや美顔器、マッサージ器具やトレーニング機器などを置き、リビングではテレビやレコーダーとともに空気清浄機も近接展示をしている。
「就寝前の入浴後に髪を乾かしたり、1日の疲れをほぐすためにマッサージをする、スキンケアをするというのが、一般的な生活で見られます。リビングに置いているのはテレビだけでなく、空気清浄機や加湿器、電気暖房などもあります。寝室やリビングで普通に使用している家電を、家の中の場所という切り口で群展示しています」(木村店長)。
イベントスペースのプライムルームを併設
2階は壁面にデジタルカメラやパソコン、プリンター、ビデオカメラなどを「MULTI MEDIA」として展示。スマートフォンやアップルの商品は中島に配置し、階段側の壁面にはプリンターのインクや用紙などのサプライ系商品が置かれている。
奥には全面ガラスで区切られたイベントスペースのプライムルームを併設。体験型のイベントやキッチンカウンターも配置しているので、調理体験会なども実施している。携帯の機種変更手続き等で待ち時間ができるような場合でも、このスペースでリラックスしたり、仕事ができるような環境を整えているという。
木村店長は、「お客様の期待以上の接客応対を心がけ、来店していただいたお客様がくつろぎながら、新しい家電の発見ができるような店になるよう努めています」と話す。品揃えはもちろんとして、展示演出や空間演出、顧客接点、接客対応、サービスなど、すべてお客視点で考えられたNojima PRIME SELECTION EBISUは、まさにコンセプトショップを体現している店舗といえるだろう。
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株式会社ノジマ
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