1 月 24 日、ベルクスモール浮間舟渡にオープン
1 月 24 日、東京都板橋区JR埼京線『浮間舟渡駅』そばに「コジマ×ビックカメラ ベルクスモール浮間舟渡店」(以下ベルクスモール浮間舟渡店)がオープンした。同店のウリは、社員が顧客の自宅に電球一個から商品をお届けする「暮らし応援便」だ。自転車、寝具の販売とともに、他社との差別化ポイントとして力を入れる。
ベルクスモール浮間舟渡店は、商業施設ベルクスモールにインショップ出店した店舗。公園、病院、福祉施設、教育施設などが近いことから、ファミリー層や年配層を中心とした来店を期待する。店舗面積は約2,900㎡だ。同店の堀田優作店長は「体感をキーワードにした売り場づくりに力を入れた」と話す。体感コーナーを増やすことで顧客が商品を理解し、買った後、商品の使い方が分からなくて困るということが1つでも少なくなればと、期待しているのだという。体感コーナーは、テレビなど大型商品はもちろん、オーディオの「ハイレゾ聴き比べ」、望遠レンズの撮影体験、ラベルライターの印刷サンプルなど、多岐に渡っており、体感コーナーを探して歩くだけでワクワクするような店づくりになっていた。
スリープアドバイザーに睡眠の相談可
それでは売り場ごとにみていこう。まず健康家電売り場。同店では年配層に向けて”健康”を軸にした訴求に力を入れる。スリープアドバイザー2名を配置し、枕などを提案するほか、血圧計やヘルスメーターといった健康家電を体感できるコーナーを設けた。
調理家電コーナーは調理グッズもあわせて展示
近隣の浮間公園を関連させた売り場展示も目立つ。調理家電売り場では「浮間公園でピクニック」と題した調理家電と、非家電のミックス展示コーナーを設けた。このほか、売り場では実際に使う様子が分かるよう工夫を凝らす。
「ブレンダーの展示では、付属品を展示し、使い方が分かるように意識しています。お客様の立場に立って商品の特長を”見える化”するような売り場づくりを心がけました」と堀田店長は説明する。
リモコンの専用台を用意
AV商品については、体感コーナーを数多く配置している。特に印象的なのはテレビコーナーだ。視聴距離、インチの比較、ベゼルの比較に加え、各メーカーのリモコンの特長が分かるよう、専用台を設けて展示していた。また、テレビコーナーは全体的に照明を落とし、映像を比較しやすいよう配慮していた。
自転車、玩具コーナーも用意。常設ミニ四駆コースも
ファミリー層や自転車での来客などに備え、自転車コーナーを入り口付近に配置。ビックカメラのノウハウを生かし、品揃えや展示に力を入れる。2名の自転車整備士が配属されている。オープン日に取材したが、開店早々自転車コーナーに多くのお客が訪れ、注目の高さが伺われた。
自転車コーナーの隣は玩具コーナー。ここにはミニ四駆のサーキット場を常設。「子どもの頃ミニ四駆で遊んだ30代~40代の男性が親となり、お子様を巻き込んで一緒に楽しむという方が増えており、ミニ四駆は第三次ブームが到来中です。当店でもそうしたお客様に楽しんでいただけるようサーキット場を常設しています」(堀田店長)。
板橋区3店で共同運営する「くらし応援便」
コジマの社員が自ら商品を届けるほか、修理品の回収に向かう「くらし応援便」にも期待がかかる。これは、「コジマ×ビックカメラ西友ひばりが丘店」の開業に合わせて昨年10月からスタートしたサービス。同じ板橋地区にある「コジマ×ビックカメラ志村店」などと連携して、区内全域の顧客を対象とする。
「板橋地区内の店舗で一緒に運営することで、より広範囲のお客様に応対するという狙いがあります。スタート時は2名の専属スタッフを配置します。自社の社員がすぐにお客様のお宅に伺い、お客様のお困りごとを解決するというサービスは、他社との差別化になると期待しています。お持ち帰り商品などの配達のほか、ご要望が多い”購入後のダンボール回収”なども行います。今後はお客様の声を聞きながらサービスの幅を広げていく予定です」と堀田優作店長は話す。