「家電製品アドバイザー/エンジニア」「スマートマスター」資格、9月試験の受験申請スタート!


家電販売の基礎を固めるオススメ資格

家電量販店を取り巻く環境が変わり始めている。お客が変わり、家電が変わった。家電はかつて「三種の神器」と言われ憧れの存在であったが、今では当たり前の存在となった。今後は高機能・高付加価値とともにIoT化がさらに加速することが予想されている。お客も、少子高齢化や共働き世帯の増加、ライフスタイルや嗜好の多様化が進んでいる。

時代の変化ともに、販売の現場にも変革が求められている。モノが溢れ人々の商品選択肢がたくさんあるなかで、家電に搭載されている価値をお客に「欲しい」と思わせるには、お客の嗜好やライフスタイルに応じたコト軸での提案が不可欠だ。

また、築年数が経過したマンションの増加や高齢化によるリフォーム需要の高まりから、家電量販では住設関連の取り扱いを強化している。販売員は、家電の知識の他に、住設や省エネ等の知識も兼ね備えることが望まれている。

そのような新時代の販売員におすすめの資格が、一般財団法人家電製品協会の認定制度、「家電製品アドバイザー/エンジニア」および「スマートマスター」だ。これらの資格の取得者は口々に、お客に自信を持って接客できるようになったと話す。お客にとっても、応対する販売員が有資格者であれば、信頼度は増す。店舗とお客、双方にとって有益な資格といえよう。

【家電製品アドバイザー】
販売系の資格。家電の基礎および最新知識を持ち、お客に合った商品の選択や、省エネで安全な使用方法などのアドバイスができることを証する。

【家電製品エンジニア】
技術系の資格。家電製品の技術的理論と動作原理、さらには家電製品のセットアップやトラブルの解決に至るまで対応できる知識があることを認定する。

【スマートマスター】
昨年から導入された新資格。住まいの構造や設備、家電製品、省エネ管理に至るまでの知識を持ち、お客の住まいとライフスタイルに合ったスマートハウスづくりをサポートする能力を証する。

多くの家電量販企業でこれらの資格の取得を推奨しており、店頭で資格を取得している販売員の顔写真を貼り出すなどして、お客に対して販売員に確かな知識があることをアピールしている。

エントランスや売り場で顔写真入りで資格取得者を紹介(テックランド八王寺高尾店オープン時)
各商品カテゴリーの売り場に資格取得者の写真を貼り出している店舗もある(コジマ×ビックカメラ ベルクスモール浮間舟渡店オープン時)

「家電製品アドバイザー/エンジニア」「スマートマスター」9月試験の実施要領

一般財団法人家電製品協会はこの度、9月に行われる第33回全国統一試験の実施要領を発表した。

実施要領は以下のとおり。

試験会場名、所在地は下記認定センターのホームページを参照のこと

・受験申請期間
6月1日(木)~7月25日(火)
・受験申請方法
家電製品協会認定センターのホームページ(下記参照)よりインターネットで申請
・問い合わせ先
一般財団法人家電製品協会 認定センター
TEL:03-6741-5609
URL:http://www.aeha.or.jp/nintei-center/

家電量販企業の中には、本部が受験希望者を募るところもある。その場合は本部の指示に従って申請しよう。また、同協会では有資格者のための学習支援策として、同協会のホームページ内で「マイスタディ講座」を開設している。自身の知識向上やお客との話題づくりになるような情報が掲載されているので、資格を取得した後もブラッシュアップのためにアクセスしてみよう。

※5月25日発行の季刊誌「家電Biz」、P4の『「エグゼクティブ等級」合格者発表』の記事中に誤りがございました。深くお詫びを申し上げるとともに、以下のように訂正させていただきます。
誤)1万円超 正)1万人超