購入前の下調べはネットが当たり前?白物家電の情報収集でネット不使用は3割!
白物家電の下調べでは6割超がネットを活用
工事や配送・据え付けなどの要因からネット購入の影響が比較的低いといわれている白物家電(冷蔵庫、洗濯機、オーブンレンジ)だが、最終的に店舗で購入した回答者(①~③)は全体の75.7%、インターネットで購入した回答者(④~⑥)は20.1%。4人に3人が店舗で購入したが、ネット購入者も少なからずいることが分かった。また、購入前にネットで調べた人(②~⑤)は63.5%で、調べていない人(①、⑥)は32.4%と、6割以上が下調べにネットを活用している。
実際の購入自体は店舗が圧倒的に多いが、購入前の下調べにネットを活用した購入者が多いことは、今後、購入の場としてもネットが利用される可能性が高いといえるだろう。
白物家電は女性の購入者が多く、前述の要因などからもリアル店舗が主な購入の場と捉えられているが、ネット通販サイトもレビューや口コミはもとより、チャットでの相談も可能となってきている。よりリアル店舗の強みを活かした販売に注力することが必要だ。
オーブンレンジは女性の70%が店舗で購入している
上記と同様の手法で、近年多機能化してきているオーブンレンジに絞って見てみると、店舗で購入した回答者(上図①~③)は、67.5%で、インターネットで購入した回答者(上図④~⑥)は27.6%。購入前にネットで調べた人(②~⑤)は65.0%、調べていない人(①、⑥)は30.1%だった。
男女別でみると、店舗で購入した男性の割合は63.5%に対して、インターネットで購入した割合は31.7%。一方、女性は70%が店舗で購入しており、インターネットで購入した人は男性よりも低い25.0%という結果だった。では、実施に店舗で購入した女性は、販売員からどのような情報提供を求めているのか。コメントを見てみよう。
「説明書には書いてない手入れの仕方。<31歳/自営業>」
「オーブンレンジはどんなものが作れるか、手入れは簡単なのかという情報が必要。<43歳/専業主婦>」
「汚れの効率的な落とし方、やってはいけないNGな事が知りたい。<57歳/専業主婦>」
回答者からのコメントでは手入れ、つまりメンテナンスについての情報提供を望む声が多かった。調理する食材や料理メニューによっては、庫内に油が付着したり、食材の飛びハネなどで汚れるケースもある。だからこそ、庫内をキレイに保つためのメンテナンスが気になる。商品説明の際は、日常的な使用シーンでのメンテナンスについてもアドバイスをしよう。逆に、手入れの容易さを訴求ポイントとしているモデルは、その部分を忘れずに伝えよう。
また、オーブンレンジの調理メニューは非常に幅広く、機能の進化に伴いメニュー自体も増えている。「これもオーブンレンジで調理できるの!?」「こんなにできることが多いの!?」とお客に気づいてもらい、購買意欲を刺激するためにも調理メニューの豊富さについてもしっかりと説明しよう。
これらの情報は、本サイトで掲載した「期待以上の働きをする「家事の助っ人家電」ナンバー1に選ばれたのは!?」で、期待以上に良かったポイントとしても挙げられている。簡単、時短、健康などのキーワードが最近のオーブンレンジの機能トレンドである。リアル店舗として、毎日の料理でのソリューション提案を行うことで、上位モデルへのシフトや成約率アップにもつながり、さらに購入後の顧客満足も担保できる。
アンケートの結果、購入者の半数以上が下調べの際にネットを活用しているのが実情だ。通販サイトも、スマートフォンでの利用を想定した検索性や閲覧性に工夫を凝らしている。“調べる”という行為にネットが活用されるのは時代の流れといえよう。しかし、“事前の下調べにはネットを使うけど、購入するのはリアル店舗”と多くのお客に思ってもらえるような展示演出や接客での商品説明に取り組み、ネットでは享受できないリアル店舗ならではの良さをアピールしよう。
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