直径1μm未満の泡による抗菌ウルトラファインバブル洗浄W
東芝ライフスタイルは、「抗菌ウルトラファインバブル洗浄W(ダブル)」を搭載した洗濯容量12kgのドラム式洗濯乾燥機TW-127X9(L・R)と全自動洗濯機AW-12XD9(洗濯容量12kg)、AW-10SD9(洗濯容量10kg)を発売すると発表。ドラム式洗濯乾燥機は10月中旬、全自動洗濯機は10月下旬の発売予定である。
「抗菌ウルトラファインバブル洗浄W」で使われるウルトラファインバブルとは直径1μm未満の泡を指す。非常に小さいため水の中では浮力の影響を受けず、水に溶けたりもしないという。また、洗剤や柔軟剤に含まれる界面活性剤をバラバラにして活性化する効果もある。これらの特徴から繊維の奥に入り込んで洗剤の洗浄成分を繊維の奥まで届けるとともに、柔軟剤の成分を繊維に浸透させる効果があるとのことだ。
さらに、使用する水が約10年間交換不要のAg+抗菌水ユニットを通過することで、Ag+抗菌水を生成。洗浄時だけでなく、すすぎ時にもこのウルトラファインバブルとAg+抗菌水を利用したのが抗菌ウルトラファインバブル洗浄Wで、ドラム式洗濯乾燥機の現行機種であるTW-127X8で採用されており、新製品のTW-127X9でも継続採用となっている。
2度洗いでも洗剤が自動投入され、手間なく汚れを落とす
TW-127X9で新たに搭載された機能は次のとおり。
①洗剤・柔軟剤自動投入を利用した「自動2度洗いコース」の採用
②約15分に短縮された「スピードコース」
③コース選択やカスタマイズが可能な「アプリコース」
④新形状の糸くずフィルター
の4つである。
①液体洗剤・柔軟剤自動投入については、液剤の蒸発を防ぐためにタンクを密閉構造に改良。さらに2度洗いが必要となるようなガンコな汚れやひどい汚れに対して、洗剤を自動投入して2度目洗いに入るコースを新たに設けた。これにより、洗濯容量は3kgまでだが、つけ置きを必要とするようなガンコな汚れも約60分でキレイに洗い上げる。
②軽い汚れや少量、洗い分けをしたいときにスピードコースを選択すると、5kgの衣類なら約15分、6kgの衣類では約20分の運転時間に短縮。時間がないときに便利な機能だ。
③東芝ライフスタイルのスマートフォンアプリ「IoLIFE」と連携することで、予約設定時に外出先からコースや終了時刻の変更が可能で、運転状況の確認もできる機能はそのままに、「アプリコース」を新たに採用。衣類別・目的別のコースをアプリからダウンロードしてのアップデートが可能となった。さらに各工程の動作時間をカスタマイズしてオリジナルコースが作れ、より自分好みの設定ができるようになった。
④糸くずフィルターの形状をくし状に改良。フィルターを取り出して上下に振るだけで、糸くずを簡単に取り除くことができる。
TW-127X9は洗濯容量12kgのタイプだが、11kgタイプのTW-117V9も同時発売。洗剤・柔軟剤の自動投入機能やスマホ連携、温水洗浄などの機能は搭載されていない。
全自動洗濯機はスタイリッシュなガラストップを採用
全自動洗濯機のAW-12XD9、AW-10SD9は、同社の全自洗ではじめて液体洗剤・柔軟剤自動投入機能を搭載した。先述の「抗菌ウルトラファインバブル洗浄W」も新たに搭載し、さらに①②も採用している。また、天面の操作部はフラットなガラスタッチパネルを搭載したフルガラストップデザイン。スタイリッシュで傷がつきにくく、お手入れ性も向上した。
最近、ファインバブルを活用したシャワーヘッドなどの製品が注目を集めている。東芝ライフスタイルではウルトラファインバブル洗浄機能を2017年モデルから採用しているが、その効果の認知がなかなか進まなかった面がみられる。しかし、テレビCMなどでファインバブルに対する認知は進んだと推測できる。接客の際はしっかりと「抗菌ウルトラファインバブル洗浄W」を訴求したい。
また、「自動2度洗いコース」や「スピードコース」はユーザーの手間を軽減でき、同時に時短にもつながる機能だ。商品説明の際は、お客が現在どのような洗濯を行っているのかをヒアリングし、困りごとを解消する機能としてアピールしよう。
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