CEATEC 2020の公式Webサイトがオープンし、入場事前登録もスタート 10月20日からの開催は完全オンラインでチャット機能も搭載
出展社/団体は300以上で、リアルでの開催と同規模に
記者説明会でCEATEC実施協議会エグゼクティブプロデューサーの鹿野清氏は「前回のオンライン記者説明会を開催した6月30日から3カ月間、準備に邁進してきました。はじめてのオンライン開催ということでプラットフォームの修正を何度も繰り返し、これまでにない展示会の新しい形を見ていただけるのではないかと思っています」と述べた。
現時点での出店社/団体は300以上で、リアル開催と同規模になる見込みだ。このうち、新規出展社/団体の比率は45%以上で、従来よりも新規出展の比率が高くなりそうだ。
10月1日からCEATEC 2020の公式Webサイトがオープンし、入場の事前登録が行えるようになった。入場に際しては登録が必要なので、あらかじめ登録しておこう。
ニューノーマルでのソリューションや技術、サービスを紹介
リアルでの開催と同様に、展示は3つのテーマに分かれている。ニューノーマルテーマエリアと企業エリア、そしてスタートアップや大学等のエリアであるCo-Creation PARKだ。この他に公式イベントエリアとコンファレンスエリアも設けられており、入場者は各エリアを自由にアクセスすることができる。
リアルでの開催では、各企業によって展示ブースの規模が異なっていたが、オンライン開催でも企業エリアは出展プランによって展示コンテンツの量が異なる。また、Co-Creation PARKには現在、100社以上のスタートアップが出展予定という。なお、目的の企業ブースや展示チャンネルにいち早くアクセスできるようにジャンルやワードによる検索機能が設けられている。
CEATECでは企業トップや事業責任者によるコンファレンスやセミナーも数多く実施されていたが、これはオンラインでも継続。従来は会場の都合で入場者数に制限があったが、オンラインのためになくなる。オンデマンドでの視聴も可能で、いつでもどこからでも見られるのは非常に大きなオンラインのメリットだ。
リアルの良さをオンラインでも体験できるツールも用意
展示会の特徴としては、その場で説明員と話ができ、思わぬ展示に出会うことが挙げられる。この良さをオンラインでも再現するため、CEATEC 2020では3つのツールを用意した。
その一つがチャット機能。この機能は展示チャンネルごとに用意されており、会場で説明員に質問をするのと同じことをチャットで行うものだ。単に見るだけでなく、その場で質問ができるのだ。
リアルでの開催では自分の足で歩くことにより、どのブースに立ち寄ったかを把握することができる。しかし、オンラインで数多くのコンテンツがあると、なかなか把握できないこともある。そのような場合のツールとして、訪問履歴機能を設けている。
CEATEC GOで思わぬ展示との出会いが生まれる
オンラインは能動的に自分がアクセスすることで、コンテンツを閲覧する。つまり、何気なくということが起きる可能性は低い。リアルでの開催であれば、さまざまなブースを回る中で興味を感じる展示と出会うこともある。それをオンラインでも可能としたのが、CEATEC GOという機能。語源はもちろんPokemon GOだ。
外を歩いていると思わぬところからポケモンが出てきて、これを捕獲するのがPokemon GO。この偶然の出会いをオンラインでも再現する機能だ。CEATEC GOでは画面上に展示のメインビジュアルがランダムに表示され、興味があればアクセスする。検索という能動的なスタイルからは生まれない展示に出会うことができるのだ。
事前応募による出展品や案件の中からイノベーション性が高い技術や製品、サービスを表彰するCEATEC AWARDも例年と同様に開催予定。今年はニューノーマルが開催のテーマになっていることから、部門賞としてニューノーマル社会のソリューション、デバイス、デジタルまちづくりの3部門の賞を新設した。
現在のCEATECは、かつてのエレクトロニクスショーとは打って変わり、社会インフラや最新テクノロジーの出展がメインとなっている。一見すると家電製品からは遠く離れた展示会と思うかもしれない。
しかし、テクノロジーの進化はやがて家電製品にも反映されて搭載されていく。IoT然り、5G然りだ。リアル店舗で今、求められるのはお客の困りごとに対するソリューションと一歩先を見据えた提案である。視野を広げ、お客に対する提案を行っていくためにも事前登録をしてCEATEC 2020を訪れてみよう。