12月1日から変更 新洗濯マークを覚えるポイント
12月1日から洗濯マークが変わる
12月1日から、衣類など繊維製品の洗濯に関する表示が変更となった。従来の22種類から41種類に増え、繊維製品の取扱いに関するよりきめ細かい情報が提供される。
経済産業省による解説の動画も公開されている。
新しいマークを覚えるポイント
新しい洗濯マークは5つの基本記号と、温度や強さなどを表す記号、そして数字を組み合わせている。
洗濯
これまでの洗濯マークでは洗濯機の記号があったが、新しいマークにはない。代わりに、自宅で洗濯できるものは「桶」のマークを使って表示される。手洗いだけという意味ではないので注意が必要だ。手洗いをすべき衣類の場合は「桶」の中手が描かれたマークで表示される。「桶」の中に書かれている数字は温度を表す。
「桶」の下に横線がある場合、横線の数が多いほど洗浄力を弱くするという意味になる。
漂白
三角は汚れやシミを落とす漂白に関するマークだ。上記のように三角のみの場合は塩素系および酸素系の漂白剤がどちらも使える。三角マークに斜線が2つ描かれたものは塩素系漂白剤の使用が禁止。三角マークに大きく×印が描かれると、漂白剤は使用できない。
アイロン
アイロンの場合は、アイロンのイラストの中の点の数が多いほど高温でも大丈夫という意味。×印が描かれると、アイロンは使用不可。
クリーニング
○に囲まれたものは、クリーニングに出せるという意味。丸の中のアルファベットはドライクリーニングかウェットクリーニングかなどを示す。×印がつくと、クリーニングの種類によってはNGのものがある。
乾燥マークをヒートポンプ式提案のきっかけに
乾燥
家庭で乾燥機が使用できるかどうかと干し方に関する情報だ。
四角の中に丸が描かれているものは、タンブル乾燥ができる衣類という意味だ。タンブル乾燥とは、衣類を熱とともに回転させながら乾かす方法で、家庭用洗濯乾燥機やコインランドリーの乾燥機で使われている乾燥のことだ。点が1つの場合は排気温度の上限が60℃、2つの場合は上限が80℃いう意味になる。
家庭用の洗濯乾燥機は、大きくわけてヒーター式とヒートポンプ式に分かれる。乾燥温度で注意が必要なのは、ヒーター式乾燥だ。
「新ヒーター式」といわれるパナソニックの「低温風パワフル乾燥」は室温プラス10℃、日立の「ヒートリサイクル乾燥方式」は約60℃以下で乾燥するので、ヒーター式であっても衣類への影響は少ないが、一般的なヒーター式の場合は80℃を超える場合もあるので、使用時に注意が必要だ。
一方、ヒートポンプ式乾燥の場合は、約60~65℃の温度で乾燥する。乾燥温度が気になる場合は「ヒートポンプ式」や「新ヒーター式」の洗濯乾燥機がオススメだ。
ちなみに、□にたて棒はつり干し、横棒は平干しを意味する。2本線の場合は「脱水しない、絞らない」という意味になる。