シャープの空清&扇風機 接客トークに使えるキーワード
3月23日に開催されたシャープのプラズマクラスター夏物商品新製品発表会。店頭で役立つ新製品の訴求ポイントともに、既存製品に関する情報も聞けた。まとめてお伝えする。
蚊取空清で、これも捕れちゃいます!
昨年大ヒットとなったプラズマクラスター空気清浄機「蚊取空清」FU-GK50。シャープがマレーシアの政府系研究機関と協働で開発した。ほぼ一年中、マラリアやデング熱など、蚊を媒体とした感染症に悩んでいる、いわば“本場”で通用する商品だ。東南アジアでの販売好調の結果を受けて、日本でも昨年の4月に発売。周知の通りのヒット商品。
「蚊の習性をもとに、空気清浄機の吸引力を利用して薬剤を使わずに蚊を捕獲します」。このような商品説明が一般的に店頭でされている。このトークに、これからもう一つ効果的なキーワードが加わる。
それは、「コバエ」。
FU-GK50を使用しているユーザーなどから、蚊だけでなくコバエも取れるという声が上がり、検証したところ実際にそのような結果が出たという。
コバエは、ハエの中でも体長が2mmや3mmなどの小さなハエの総称。例えばショウジョウバエなどだ。食品や植物だけでなく、腐敗物や糞尿にたかるため、衛生状態の悪化を引き起こす。また、わずかな隙間から屋内に入り込み、少量の餌から大量発生することもある。
見た目にも不快なコバエ。蚊だけでなくコバエも捕獲できるということは、店舗のお客が知らない可能性が高い。ぜひ店頭で訴求したい。
扇風機も空清も。共通のキーワードとは
4月15日から発売開始となるプラズマクラスター扇風機は、DCモーター搭載の「ハイポジション・リビングファン」と「3Dファン」、ACモーター搭載の「リビングファン」をラインアップ。
アサギマダラ蝶の羽形状を応用した“ムラの少ないなめらかな風”が特徴の「ハイポジション・リビングファン」は、PJ-G3DGとPJ-G3DSの2タイプ。上位機種のPJ-G3DGにはアサギマダラ蝶の特徴以外に、効率的に風を捉えるアゲハ蝶の動きも付加。より均一な風を実現した。プラズマクラスターイオンの保湿効果と合わせ、扇風機の風を長時間浴び続けた時に多くの人が感じる「だるさ感」を抑える効果が実証されている。
アホウドリの翼形状を応用した“直進性の高い風”が特徴の「3Dファン」は、PJ-G2DBG(コードレス)とPJ-G2DS(コードあり)の2タイプ。サーキュレーターとしても使える。上位機種のPJ-G2DBGにはアホウドリの他にアマツバメの翼形状の特徴も追加。風量アップを実現している。
また、PJ-G3DGとPJ-G2DBGに搭載されている“みはり機能”は、センサーが室内の温度や湿度などの空気環境を測り、自動で風量を調整する。
プラズマクラスターの風による消臭効果は汗臭や生乾き臭、タバコ臭、料理臭などがおなじみだが、これに加えて「30~40歳代特有の体臭」の消臭も実証された(DCモーター搭載機種)。体臭はデリケートな話題なので、パネルなどを活用して訴求したい。
さらに、これからのシーズンに需要が拡大する除湿機能も備えた加湿空清「プラズマクラスター除加湿空気清浄機 KC-HD70」が4月15日から発売される。
シャープの空気清浄機の中で最多となる5つのセンサーを搭載。おまかせボタンひとつで、部屋の状況を常にチェックする。例えば、冬の日中、室内に人がいる時はたっぷりと加湿し、冬の夜間に人がいないときには結露予防のために除湿運転に切り替わる。一日中、同機が部屋の環境をしっかりとみはり、快適空間へと調整してくれるのだ。これは季節を問わず一年中快適にしてくれるということ。
除湿器市場は年間約70万台と一定の需要があるが、これからの除湿器の商戦では、梅雨時以外でも収納しないで一年中使えるという点を訴求したい。同じように扇風機も、サーキュレータ―機能を備え、コンパクト。もちろん消臭機能も期待できる。こちらも一年中出しっぱなしにして、季節に関係なく使いたい商品だ。
扇風機や空清は、収納に困るユーザーが多い。そこで、これらの機器は、各機能の訴求と共に、通年商品のためにシーズンごとに収納する手間がいらないこともアピールしたい。