4KレグザがGoogleアシスタントの音声操作に対応 チャンネルや入力切替、音量、電源のオンオフなども音声で操作
すべての4Kレグザのソフトウェアがバージョンアップ
2017年は日本におけるスマートスピーカー元年となった年だ。Amazon EchoやGoogle Home、LINE Clova WAVEが独自のAIアシスタントを搭載したスマートスピーカーを発売し、多くのメディアを賑わせた。これらのメーカーのみならず、サードパーティーとしてAIアシスタントに対応したスマートスピーカーを市場投入するメーカーも増えている。
パナソニックは今年度中にGoogleアシスタント対応のスピーカーとヘッドホンを発売すると発表し、さらにスピーカーなどの機器の発売は行わないものの、自社製品にAIアシスタント対応機能を搭載するメーカーも増加中。音声による家電の操作が当たり前の時代を迎えようとしている。
このような状況の中、東芝映像ソリューションは3月26日に4Kレグザについて、Googleアシスタント搭載スマートスピーカーと連動して音声操作に対応するバージョンアップを開始したと発表。この対応により、Googleアシスタント搭載スマートスピーカーに話しかけることで、4Kレグザのチャンネル変更や音量調整、入力切り替えなどの操作ができるようになった。
対応する4Kレグザは、2017年以降に発売され、レグザクラウドサービスであるTimeOnに対応したX910、Z810X、BZ710X、M510X、C310Xの各シリーズ。今回のバージョンアップは、放送波やインターネット経由でソフトウェアを更新する。画面上に新規ソフトウェアのポップアップが表示されたら、「今すぐ更新する」を選択することで更新が始まる。
また、リモコンの「設定」ボタンを押して、画面の「初期設定」から「ソフトウェアのダウンロード」に進むことで、手動でも更新が可能だ。注意点としては、ソフトウェアの更新が始まるとテレビの操作ができなくなる点である。
設定変更が必要だが、電源オンも音声で可能に
スマートスピーカー対応で可能となった操作は以下のとおり。「OK Google、レグザと話す…」、または「OK Google、レグザを使って…」に続けて話しかけることで、操作が可能となる。
スマートスピーカーによる音声操作を可能とするためにはインターネットに接続したレグザの対応機種とセットアップ済みのスマートスピーカー、Google Homeアプリをインストールしたスマートフォンを用意して行う。なお、1つのGoogleアシスタントから連携・操作できるレグザは1台までとなっている。
リモコンを使って音声で操作するテレビはソニーやシャープ、パナソニックから発売されている。東芝のレグザも同様である。ただし、いずれも番組検索やネット検索を目的としたもので、チャンネル切り替えやボリューム調整などは音声ではできない。今回、レグザがGoogleアシスタント対応となったことで、日常的に操作していることがリモコンを使わずにスマートスピーカーに話しかけるだけで可能となった。つまり、利便性が圧倒的に向上されたと言えるのだ。
通常、このように対応力がアップするシリーズは、いわゆる上位モデルであることが多い。しかし、東芝はC310Xというシンプルタイプも含めて、すべての4Kレグザでスマートスピーカー対応可能とした。接客の際には、商品の機能説明の一つとしてアピールしたいポイントだ。
テレビの接客で、スマートスピーカーの購入意欲も刺激しよう
Amazon Alexa対応スマートスピーカーはAmazonでの販売となっており、スマートスピーカーの販売動向は不明な点がある。しかし、各種のアンケート調査によると、一般の認知率は急速に高まっていることが分かる。また、スマートスピーカーに関心がある層も増加傾向にあるようだ。
Googleアシスタント対応スマートスピーカーは家電量販店でも販売しているアイテムである。だからこそ、当該スマートスピーカーの所有者にとってはレグザがより便利に使えるツールとなるし、非所有者に対してはスマートスピーカーの同時購入促進にもつながる。高画質というテレビ本来の機能で高く評価されている4Kレグザの接客に強力な後押しとなる付加機能。それがスマートスピーカー連携だ。
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