4K対応テレビが40V以上に占める割合は85%超 4Kチューナー内蔵テレビの構成比は1/3に


2011年に実施されたアナログ停波によって、ほとんどの世帯ではテレビを買い替え、その後、テレビの需要は低調に推移していた。しかし、この1~2年はアナログ停波時に購入したテレビの買い替えが顕在化し始めてきた。これまで4K対応テレビであっても肝心の放送波が4Kではなかったが、昨年12月から4K放送が開始。放送の認知度も急速に上がり、特に大画面テレビでは4K対応が当たり前となっている。

新4K8K衛星放送開始でチューナー内蔵テレビが続々と発売

新4K8K衛星放送がスタートしてから約半年が経過した。放送開始以前はお客の反応が薄く、業界関係者の中には新たな放送に対して懸念を抱く声も聞かれた。しかし、新4K8K衛星放送に対する認知は確実に進んでおり、メーカーの新商品でもチューナー内蔵タイプのラインアップが増加している。

JEITA(電子情報技術産業協会)が月次として発表している民生用電子機器の国内出荷統計では、新4K8K衛星放送の開始以降、チューナー内蔵の4K8K対応テレビの出荷台数や出荷金額も取り上げられるようになった。

放送自体を推進するA-PAB(放送サービス高度化推進協会)でも、チューナー内蔵のSTBも含めた新4K8K衛星放送視聴可能機器台数という形で媒体向けにリリースを送付。また、同協会では各種のポスターやパンフレット、各局の番組を紹介するデモ映像などを家電量販店に配布し、消費者の新4K8K衛星放送に対する認知向上に努めている。

A-PABでは新4K8K衛星放送の認知向上と普及推進のためにリーフレット等を制作し、配布している
新4K8K衛星放送の推進キャラクターに深田恭子さんを起用し、スポットCMや紙媒体で視聴をアピールする

新4K8K衛星放送の受信可能機器の出荷台数は100万台を突破

A-PABのリリースによると、2019年4月末時点で4K・8K対応チューナー内蔵テレビの累計出荷台数は49万3,000台で、単体チューナーは20万2,000台。4K・8K対応チューナーを内蔵したケーブルテレビ用STBは25万5,000台となっており、新4K8K衛星放送の受信可能機器の合計は、累計で95万台。発表はされていないが、5月末には100万台を突破している状況だ。

現在、メーカーが出荷しているテレビで4K対応は40V型以上のモデルに限定されている。32V型で4K対応タイプは現在のところ、ない。40V型以上と4K対応テレビの各月の出荷台数を時系列で示したのが、次のグラフである。

JEITAの民生用機器主要品目国内出荷実績より

これを40V型以上の出荷台数に占める4K対応テレビの構成比として表すと、以下のグラフとなる。

JEITAの民生用機器主要品目国内出荷実績より

2019年1~4月の累計では40V型以上の85%超が4K対応テレビで、各月での増減はあるものの、今後この構成比がさらに上昇するのは間違いないところだ。ちなみに、JEITAで薄型テレビの出荷統計に内訳として4K対応テレビの出荷台数を公表するようになったのは2015年1月からで、それ以降の40V型以上の出荷台数に対する4K対応テレビの構成比を年度で示すと、次のような推移となる(2015~2017年度はJEITAの区分に従い、37V型以上で集計)。

JEITAの民生用機器主要品目国内出荷実績より

このように4K対応テレビの構成比は着実に増加していることが分かる。

4K対応テレビにおけるチューナー内蔵タイプの構成比は3割強

2011年に東芝が世界初となる4K対応テレビを発売してから足掛け8年が経過。日本初となる4Kチューナー内蔵テレビも東芝映像ソリューションが2018年6月に発売し、その後、メーカー各社が続々とチューナー内蔵テレビの新製品を発売している。

東芝REGZAは4Kテレビのすべてに4Kチューナーを内蔵している

JEITAではチューナー内蔵テレビの出荷台数に関して、2018年12月末時点での累計を発表し、20019年1月からは毎月の出荷台数を公表している。1月以降の4K対応テレビとチューナー内蔵テレビの出荷台数と、4K対応テレビに占めるチューナー内蔵テレビの構成比の推移を以下に2つのグラフで示す。

JEITAの民生用機器主要品目国内出荷実績より

現時点では、まだ4Kテレビよりも4K対応テレビの割合の方が高いが、今後は急速にこの割合が逆転していくだろう。店頭でも新4K8K衛星放送の高精細映像の魅力をしっかりと伝えて、単価アップにつなげよう。