単身世帯向けのスタイリッシュなキッチン家電 ツインバードが「Mirror Design」シリーズを発表
ミラーガラス×マットブラックのスタイリッシュデザイン
ツインバードは8月20日、少人数世帯向けのキッチン家電「Mirror Design」シリーズを発表した。製品は3機種。2ドア冷凍冷蔵庫・HR-EJ11B、フラットオーブンレンジ・DR-E857B、フラット電子レンジ・DR-E273Bで、いずれも9月上旬発売。3機種ともミラーガラスとマットブラックにこだわったデザインとなっている。
2ドア冷凍冷蔵庫のHR-EJ11Bは、冷蔵室が70L、冷凍室が40Lの110Lタイプ。40Lの冷凍室は、110Lクラスで最大級の容量。霜取りが不要で、収納性と視認性に優れた2段引き出し式を採用。冷蔵室には大きめのドアポケットを付け、天板には100℃の耐熱性があるので、電子レンジなどを乗せて使用が可能だ。
フラットオーブンレンジのDR-E857Bの庫内容量は18L。赤外線センサー搭載で、時間設定の必要がない。さらに使用頻度の高いメニューは専用ボタンを搭載し、ボタンを押すだけの簡単操作を実現した。庫内はターンテーブルのないフラット構造で、拭き掃除がラクに済む。
フラット電子レンジのDR-E273Bは庫内容量が20Lで15分タイマーを搭載。使用時のみ庫内灯が点灯し、使っていないときは中が見えない。大型の液晶部もやはり使用時のみ点灯する仕組みとなっている。庫内はフラット構造で手入れが簡単。さらに遅い時間帯に使用する際は静音モードにすると、ブザー音の代わりにバックライトの点滅で終了を教える。
こだわりを持った単身、少人数世帯が増加
「Mirror Design」シリーズ開発の背景として、同社では少子高齢化による世帯構成員の変化を挙げる。全世帯に占める単身世帯は約25%を超え、全世帯の約8割が3人までの世帯。この少人数世帯は今後、さらに増加していくことが見込まれるという。
この少人数世帯は単にサイズや容量が小さければよいということではなく、デザイン性やインテリアとのマッチングなどにもこだわりを持った層が増加しているという。実際にファッション誌やライフスタイル誌の特集では、ひとり暮らしのインテリアに関する記事が掲載されることが多く、それだけこだわりを持った層が増えていることを表している。
キーワードは“家具を選ぶように家電を選ぶ”
同社では“家具を選ぶように家電を選ぶ”というキーワードを用いて、今回のMirror Designシリーズを開発した。ミラーとマットブラックの組み合わせはスタイリッシュで、生活感のないデザインだ。ミラーといっても、一般的な鏡と異なり、ダーク調の加工が施されているため、落ち着いた佇まいが感じられる仕上げになっている。
ミラー仕上げにしたことで、スタイリッシュな空間を作ると同時に、反射によって室内空間が広く感じられる効果もある。少人数世帯、特にシングル世帯はファミリー層に比べて居住空間が狭い。いくら少人数向けのサイズが小さいといっても、それなりの空間を取ってしまう。しかし、ミラー効果で機器としての存在感を消すため、圧迫感が感じられないのは大きな訴求ポイントだ。
同社の新製品は、シングル向け家電として思い切ったデザインといえるだろう。だが、大容量洗濯機や冷蔵庫でもガラスやミラーを採用した製品が増えていることもあり、非常にお客の目を引きやすく、機能としてもしっかりと使い勝手を考えた設計になっているので、決して見た目重視ではない。
シングル向けに価格を訴求するのも重要だが、お客のニーズは多様化している。小容量だからということでシングル向け商品の中に埋もれさせるのではなく、お客への新しい提案として訴求したい。