「popIn Aladdin」の2019年販売台数が30,000台を突破 先行販売の「Z6 Polar Meets popIn Aladdin」も完売


popInは、プロジェクターとシーリングライト、スピーカーを一体化した「popIn Aladdin」が2019年の1年間で販売台数30,000台を突破したと発表。同時に、1,000台限定で先行予約販売した据え置き型プロジェクターも完売となった。

クラウドファンディング発で2018年から一般販売開始

「popIn Aladdin」はシーリングライトにプロジェクターとスピーカー機能が搭載されたハイブリッド型の家電。クラウドファンディングのMakuakeで大ブレークした後、家電量販店や楽天、Amazonなどで販売をしている。2018年3月に終了したクラウドファンディングでは目標金額に対して約7,500%という驚異的な支援を集め、さらに2018年11月までの先行予約で2,300台以上を販売。いわゆる販売チャネルに乗せる前の時点で、実に5,000台を超える販売実績を挙げた製品だ。

人気番組の「アメトーーク」で紹介されたり、楽天の「お買い物マラソン」ではわずか2時間で900台近い受注があったなど、2018年11月の一般販売後も大きな話題を集めている。

「popIn Aladdin」はプロジェクターとシーリングライトを一体化し、本体サイドにHarman Kardonのスピーカーを搭載
「popIn Aladdin」はプロジェクターとシーリングライトを一体化し、本体サイドにHarman Kardonのスピーカーを搭載
月額制のサービスで、動く浮世絵や世界の風景などのコンテンツも配信され、壁面に投影し、BGVとしても楽しめる
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第2弾の製品も先行販売で1,000台を販売

このほどpopInでは、2019年の「popIn Aladdin」の販売台数が30,000台を突破したと発表した。また、2019年11月20日から1,000台限定で先行販売を開始した据え置き型プロジェクター「Z6 Polar Meets popIn Aladdin」も予定数量の1,000台の受注があり、完売となった。

年間販売台数で30,000台を突破した「popIn Aladdin」(左)と先行販売が完売した「Z6 Polar Meets popIn Aladdin

「Z6 Polar Meets popIn Aladdin」は天井設置ができないユーザーの要望に応えて開発された製品。据え置きだが、Harman Kardonのスピーカーや操作メニューは「popIn Aladdin」と同じである(当サイトで既報)。先行販売が好評に終了したため、1月8日から一般向けの予約販売をスタートした。

据え置き型プロジェクターの「Z6 Polar Meets popIn Aladdin」は先行販売の限定数が完売となった
据え置き型プロジェクターの「Z6 Polar Meets popIn Aladdin」は先行販売の限定数が完売となった

同社では「popIn Aladdin」と「Z6 Polar Meets popIn Aladdin」の合計販売台数が31,000台となったことで、同社推定によるホームプロジェクター市場の約4割を同社の製品が占める見込みだという。

高額にも関わらずECサイトで売れるわけ

前述のとおり、「popIn Aladdin」は家電量販店とECサイトで販売されており、ECサイトが販売実績に大きく貢献しているようだ。しかし、「popIn Aladdin」は決して安価な製品ではない。ECでの扱い商材としては高額に分類されるのではないかと思われるが、楽天総合ランキングで1位を獲得するといった実績がある。

売価で考えるとECサイト向きの商品とは言い難いが、実際にECサイトで売れているのは、それだけ多くのユーザーの関心を呼んでいるということにほかならない。同製品の類似製品は存在せず、ユーザーが購入後にどのように使おうかとイメージが広がる製品である。そこのところが多くのユーザーに支持されたのではないだろうか。

消費者の志向性は多様化し、価値があると考えた場合には高額でも購入するが、価値を感じられなければ安くても購入しない。このように捉えると、同製品を取り扱っているリアル店舗では販売機会ロスが生じているといえそうだ。つまり、店舗で扱っているのをお客が知らず、ECサイトに流れたということである。

「popIn Aladdin」は楽天市場で年間5度のランキング1位を獲得した
「popIn Aladdin」は楽天市場で年間5度のランキング1位を獲得した

売価やプロジェクター付きシーリングライトという製品特性を考えると、1年間で30,000台という販売実績は驚異的な数字だ。だが、同製品の存在に気がついていないお客は、まだまだ多い。いや、知っているお客の方が少ないだろう。現在進行形で多くのお客の関心を集めている同社の製品。展示をしている店舗は改めて、お客へのアピールに取り組んでみてはいかがだろうか。