寝室をいまより快適な場所にしたい、popInとKoala Sleepが睡眠環境改善の提案


popInは11月20日、プロジェクター付きシーリングライト「popIn Aladdin」に心地よく睡眠に入れる「おやすみタイマー」アプリを同日より追加提供すると発表した。同時にpopIn Aladdinと同じアプリが利用できる据え置き型プロジェクター「Z6 Polar Meets popIn Aladdin」を1,000台の限定生産で予約販売すると発表。さらに、オーストラリアに本社を置く寝具メーカーのKoala Sleep Japanと協業し、寝室の環境改善を提案していくとした。

デジタルウェルネスを見据えた「おやすみタイマー」機能

popIn Aladdinは、LEDシーリングライトにプロジェクターとBluetoothスピーカーの機能を搭載した3in1製品だ。天井に設置することで、プロジェクターの置き場所や電源を気にせず運用できることから、テレビやWebメディアでも注目され、昨年11月の発売以来、累計3万台を販売するヒット商品となった。

popIn AladdinにはAndroidベースのOSが搭載されており、電源を入れると独自のメニュー画面を表示。リモコン操作で、様々なアプリが利用できる。

今回、その中の1つとして「おやすみタイマー」アプリを提供する。無線LANに接続した環境では自動的にアップデートされ、メニューに追加される。

「おやすみタイマー」の開発に掛けた思いを語る、popInの程 涛代表取締役社長

popInの程 涛代表取締役社長は、「近年、健康に配慮して使い過ぎのデジタル機器を必要に応じて自動的に遮断する『デジタルウェルネス』という言葉が流行っています。元々、popIn Aladdinは小さな子供のいる家庭の寝室向けに開発した経緯があり、popIn Aladdinでも快適な就寝のための視覚と聴覚への働き掛けを通して、寝室のデジタルウェルネスを実現したいと考えました」と語る。

おやすみタイマーは、毎日、指定した時間になると照明の明るさを就寝に適した状態に変更したり、絵本の読み聞かせを再生したり、睡眠導入ミュージックを再生したりできる。おやすみモードには、子供向けと大人向けの2種類を用意しており、それぞれ詳細設定で再生時間の調整や、照明のオンオフ、画面のオンオフ、自動シャットダウンのオンオフを設定できる。

右上の青いアイコンが「おやすみタイマー」
おやすみモードには、子供向けと大人向けの2種類を用意

時間通りになかなか寝床に入れない場合も、スヌーズのようにワンタッチで先送り可能なので、夜ふかししがちな人なら、就寝時間の目標を立てて生活するのにも便利そうだ。

子供向けは絵本「おやすみ、ロジャー」の読み聞かせで、画面を表示しない音声だけの状態にもできる。朗読には声優の水樹奈々さんを起用。子供がよく寝る読み聞かせ本として評判の絵本だけに、聞いているだけで大人でも眠くなる。

大人向けはデラ社の提供する「究極の眠れるCD」を再生する。水や波の音など、落ち着く自然の音を多用したセラピー・ミュージックとなっており、モニター調査では目覚めもすっきりするとの声も多いという。

おやすみタイマーでは、おやすみモードに入るタイミングを「快眠は15分後に」「(さぁ)眠りの世界へ」「もう少ししたら寝ます」の3つから選択できる

天井から降りてきた、据え置きで使えるpopIn Aladdin

同時に発表した、据え置き型プロジェクター「Z6 Polar Meets popIn Aladdin(以下、Z6 Polar)」は、popIn Aladdinの豊富なコンテンツに興味がありながら、天井にシーリングコンセントがないなどの理由で、popIn Aladdinが設置できなかったユーザーのための製品。

白ベースのシンプルなデザインは、popIn Aladdinとの統一感を図っている。本体サイズはW192×D192×H48mm、重量は973g。DLP方式を採用し、光源はRGB LED、明るさは500〜700ANSI、解像度は1,920×1,080pixelとなる。

USBとHDMIの入力端子を備え、HDDレコーダーや家庭用ゲーム機を接続して映し出せる。popIn Aladdinと違って設置場所が毎回変わる可能性も考慮し、オートフォーカスにも対応する。

11月30日までのキャンペーン期間中に予約すると、定価59,800円のところ49,800円で購入可能だ。なお、台数限定のため、期間内でも予約が1,000台に達するとキャンペーンは終了となる。商品の発送は12月中旬から随時の予定だ。

Z6 Polarは、本体が約20cm角となっている。popIn Aladdinに比べるとかなり小さく感じる
OSを搭載しており、popIn Aladdinとまったく同じメニューを投影する。180インチまでの表示に対応する

程社長は「昨今、日本のホームプロジェクターは高性能で高価なものから、性能を抑えた安価なものまで幅広く出回っていて、ユーザーが自分に合う製品を探すのが難しくなってきています」と指摘する。

Z6 Polarはベースとなるハードウェアに、中国で昨年10万台を販売した人気商品を選んでいる。このため、スペック面でのコストパフォーマンスは良いはずだという。また、スピーカーはコンパクトになったが、Harman Kardonを採用してできるだけ妥協のないものにしたそうだ。

Z6 Polar Meets popIn Aladdinを上から見たところ。リモコンもpopIn Aladdinとお揃いで、照明用の2つのボタンの有無のみ異なる
先行予約で10,000円引きとなるキャンペーンを実施中だ

このほか、popIn Aladdinの発売一周年を記念し、定価79,800円のところ59,800円で販売する4時間限りのイベントを11月21日20:00から開催する。同日19:30から、インスタグラムのpopIn Aladdin公式アカウントでLIVE放送も実施。特別ゲストに俳優の中尾明慶が登場する予定だ。

11月21日(木)20:00から4時間限定で、一夜限りの過去最安値での販売を実施

ネットで話題になったコアラマットレスの枕が登場

今回の発表会は寝具メーカーのKoala Sleep Japanと共同開催となり、同社からは12月4日発売の「コアラピロー」が紹介された。

コアラピローは、ゲル入り低反発素材を採用し、睡眠中に熱のこもりがちな頭部を適温に保つ。また、大きな通気孔を持つ柔らかな中央部と、小さな穴が密集する硬めの外縁部のゾーニング製法により、頭部を優しく受け止めるだけでなく、首がしっかりサポートされ、寝た時の姿勢が良くなるという。

国内販売に当たっては、枕の高さを日本人好みに合わせて変更したほか、日本は湿度が高く蒸しやすいことから、ゲルフォームのブレンドも調整したとのことだ。

Koala Sleep Japanの新製品「コアラピロー」

Koala Sleep Japanは、ふかふかのマットレスなのに、振動が横に広がらないゼロ・ディスターバンス技術を用いた「コアラマットレス」で、近年国内でも存在感を高めている。

マットレスの上に中身の入ったワイングラスを置き、そのすぐ横に男性が勢いよく飛び乗っても、ワイングラスからワインがこぼれないCM動画がネットで注目を浴びた。これがコアラマットレスだ。popInの程社長がそのCMを見て導入し、すぐに気に入って家族の分を揃え、さらに「一緒になにかしたい」と今回の共同発表会をKoala Sleep Japanに持ち掛けたという。

コアラマットレスもコアラピローも、基本的にWeb直販のみとなり、特定のショールームを持たない。タッチポイントがない代わりに、120日間のトライアル期間を設けており、顧客満足度は高いとのこと。

コアラピローのカバーを外したところ。通気孔の大きさの違いが一目瞭然だ

Koala Sleep Japanの恵古涼夏さんは、「popIn Aladdinとは商品のターゲットが似ていて、マーケティングのやり方も似ていることから、協業はしやすいと考えています。商品の購入者に互いの商品を紹介し合ったり、CM撮影や広告などで一緒に露出したりできるのではないかと話し合っています。一方の商品を購入した人にもう一方の商品を割り引くキャンペーンなども検討したいです」と語る。

発表会には@aromaのアロマ空間デザイナー深津 恵さんや、快眠セラピスト・快眠環境プランナー三橋美穂さんも招き、快適な寝室の在り方についてのトークセッションも行った。

プロジェクターと枕と考えると、商品としてあまり近いイメージがしない。量販店の売り場で同時に提案するのも、なかなか考えづらいだろう。だが、「快適な睡眠空間」という切り口が異色な組み合わせを可能にし、相乗効果を出そうとしている。消費者が納得する切り口さえあれば、販売現場で今までとは違う売り方が提案できるという好例になるのではないか。そんな印象が抱けるヒントの多い発表会だった。

左から、ゲストで参加した@aromaのアロマ空間デザイナー深津 恵さん、popIn程 涛社長、Koala Sleep JapanのSocial Media and PR Manager恵古涼夏さん、ゲスト参加の快眠セラピスト・快眠環境プランナー三橋美穂さん

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