ハイセンスがEURO2020第2弾キャンペーンを実施し、第1弾賞品の75A6Gを7月上旬に発売
75A6Gの発売でハイセンスの75V型は2モデルに
7月上旬に発売となる75V型4K液晶テレビ「75A6G」はA6Gシリーズ共通のNEOエンジンLiteを搭載し、高精細で色鮮やかな4K映像を再現する。6月末までtwitterで行っていたEURO2020開催キャンペーンのいわゆる一等の賞品が、この75A6Gだ。
地デジのアップコンバート時に出やすいノイズを抑え、より自然でなめらかな4K映像を映し出すとともに、放送波とは異なるネット動画の映像についても最適な画像処理を行い、高品位に再現するという。
パネルにはADSパネルが採用されており、約180度の広い視野角と低消費電力という特長を持つ。視野角が広いので、見る位置が多少斜めでもハイコントラストで高画質の映像を楽しむことができる。
ゲームのモニターとしても対応しており、低遅延モードと高画質モードを自動で切り替え、4K対応のゲームでも4Kの解像度でゲームが楽しめる。音質については最先端の音響最適補正技術であるEilex PRISMを搭載。クリアで臨場感に溢れた音を再生。これらの機能はA6Gと共通仕様である。
4K液晶テレビの75V型では75U8Fもあり、75V型のラインアップは2モデルとなった。シリーズが異なるが、「U8Fは最上位モデルと位置づけており、A6Gは4K液晶テレビのエントリーモデルという位置づけです」と同社では両モデルの違いを説明する。お客には、この最上位とエントリーモデルという形で売り分けを図ろう。
第2弾twitterキャンペーンとコンセプトムービーを展開
同社のtwitterによるEURO2020第1弾キャンペーンは6月末で終了したが、現在第2弾キャンペーンを実施中。賞品は有機ELテレビの55X8FとEURO2020のフィギュア、キーフォルダーだ。応募方法は前回と同様、twitterでフォロー&リツイートを行う。
また、同社ではブランドアンバサダーとして綾野剛さんを起用し、新時代に必要なテレビのあり方を伝えるコンセプトムービー「あなたが観たいもの」をYouTubeの公式チャンネルで公開中。6月25日の公開から約10日間で再生回数は100万回を突破。再生回数では上位にランキングされ、注目を集めている。
今回のコンセプトムービーはYouTube限定でTVCMとしての放映予定はない。この理由について同社では「当社のテレビに込めるコンセプトや世界観をしっかりと伝えるためには90秒という時間が必要でした。TVのスポットCMは15秒、または30秒で、これでは伝えきれないと判断した結果、YouTubeでの配信となりました」という。
ハイセンスがシェアアップした4つの要因
テレビにおいてのハイセンスのシェアは上昇傾向で推移している。数年前まではセールの目玉商品という位置づけで常設展示されている売り場も非常に少なかった。今は常設展示の売り場が拡大し、テレビメーカーとしての立ち位置も確立。外資系メーカーの成功例といえるのではないだろうか。
この成功の理由としては、①一般消費者に対する認知度アップ、②東芝(現TVS REGZA)との共同開発エンジンの信頼性、③長期のメーカー保証による安心性、④高いコストパフォーマンス、などが挙げられる。
①については今回のコンセプトムービーにも出演した綾野剛さんを昨年からブランドアンバサダーとして起用し、TVCMの放送やポスタープレゼントなどを実施。一般消費者の認知度が急速に高まった。
②は画づくりに定評のあるTVS REGZAとエンジンを共同開発したことで、ハード面での信頼度が大きく高まった。また、この専用エンジンの開発により、各種の媒体で取り上げられることが増え、結果的に認知度の向上にもつながったわけである。
同社では2015年6月発売モデルから③3年間のメーカー保証を付けている。それまでメーカー保証は1年間というのが基本だったが、品質上、3年保証が可能と判断。販売サイドでもこの保証期間の延長は安心感につながり、お客に提案する際の後押しともなっている。
価格以上の価値提供がコスパの良さにつながる
認知度や品質、安心感が向上しても売価が高ければお客の選択肢にはなりにくい。その点で同社は④の高いコストパフォーマンスを実現しており、先述の新製品75A6Gは75V型という一般向けの画面サイズとしては極めて大画面にも関わらず、売価は税込み16万円前後と非常にリーズナブルな価格設定になっている。
コストパフォーマンスとは価格に見合った価値を意味し、低価格でも機能やスペックがさほどでもなければ決してコストパフォーマンスに優れているとはいえない。その点で同社の製品は、まさにコスパがよく、価格以上の機能やスペックを実現しているからこそ、シェアがアップしたと推測できる。
テレビに関しては同社のこれらの取り組みが奏功しているといえるだろう。総合家電メーカーとして生活家電や空調家電のラインアップもあるが、テレビほどの販売シェアはないのが実状。総合家電メーカーとしてのハイセンスブランドを今後、どのように確立していくか、その取り組みに期待したい。