日立がロータリーシェーバー4モデルを発表 毎回の手入れは光触媒コーティングとLED照射で洗浄液が不要
新商品は全機種で直径15mmのビッグロータリーを採用
日立コンシューマ・マーケティングはロータリーシェーバー「ロータリージーソード」4モデル(RM-LX10D、LX9、LX8D、LX7)を5月25日から発売する。現行商品では最上位モデルにだけ搭載していた直径15mmの「ビッグロータリー」を全モデルに搭載した。これは、ロータリーシェーバーのユーザーから寄せられた意見を製品開発に反映させたものと同社では説明をしている。
新製品では、新たにシェーバーの正面に往復式トリマーをプラスした。このトリマーは文字通り、往復式の刃が長いヒゲやくせヒゲを取り込む性能に優れているとのことで、ロータリーと往復式トリマーの組み合わせによる『ハイブリッドロータリー』を訴求する。
この『ハイブリッドロータリー』の採用で、剃り残しが抑えられ、より深剃りが可能となった。同社の2016年モデルであるRM-LX6Dとの比較では、剃り残しが約26%低減したという。
左右と前方だけでなく、下方にも可動する3D密着レザーヘッド
また、ロータリー刃を回転させる駆動部には、新開発の「サイクロイドエンジン」を搭載した。これは精密機械の多くに用いられるサイクロイドギアを採用したもので、省スペースと同時にトルクアップを実現。前述のLX6Dよりも回転トルクは約300%にアップ。さらに左右10度ずつ、前方に20度可動し、下方へも3mm沈み込む「3D密着レザーヘッド」の採用により、肌への密着度も向上した。
シェーバーは毎日使用するため、手入れが必要。その手入れも各社のミドルクラス以上に付属している自動洗浄器を使用することで手間いらずになった。しかし、洗浄剤はなくなったら補充しなければならず、手間やコストもかかる。本来は手間いらずのはずが、逆に洗浄剤の補充の手間から洗浄器が使用されないため、清潔性を維持できないというケースもあるようだ。
そこで、新商品のLX10DとLX8Dでは内刃に光触媒コーティングを施し、さらにLED光照射機能を搭載した「LED光乾燥器」の組み合わせによる「光クリーンテクノロジー」を採用。使用後に水洗いをするだけで、光コート内刃の親水性により、ヒゲくずや皮脂などの汚れが浮くことで洗い流せる。その後、「LED光乾燥器」にセットすると、内刃に施された光触媒作用により、約1.5時間で乾燥・除菌・防臭ができる。手間がかからず、手軽で経済的に清潔なシェーバーの使用が可能だ。
このLX10DとLX8Dは本体にLEDを内蔵しており、使用後20分間内刃に照射することで、ニオイを低減し、バッテリーの残量表示もデジタルで、使い勝手も向上させている。
ロータリー方式はドラム状の内刃が定速で回転
日立コンシューマ・マーケティングは従来からロータリー方式にこだわってきた。ロータリー方式は円筒形のドラムが回転して、ヒゲを剃る。クリーナーのヘッドに付けられたブラシが回転する動きを思い浮かべると、イメージしやすい。
シェーバーの往復式は刃が左右に移動してヒゲを剃る。左に動いた刃は端まで行くと、今度は右に動く。細かいことだが、この端まで行ったときに一度、停止してから右に動く。つまり、構造上、常に定速では動かない。回転式も内刃の外と内側ではスピードが同じではないためにムラが生じてしまう。あくまで理屈ではあるが、このような面がそれぞれの回転方式にはある。その点でロータリーのスピードはドラムが回転するため、定速での動作となる。
それぞれの方式には、それぞれの特徴があり、購入のために来店するお客のヒゲの濃さや角度、肌質などは個人個人で異なる。ロータリー方式は日立のみのため、お客の認知度は決して高くない。だからこそ、店頭ではお客へ方式の違いや特徴をしっかり伝え、よりお客のニーズに合った商品の推奨に取り組もう。
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