エディオンの18年度第1四半期は前年同期の減収減益から増収増益へ 粗利益率は30.1%にアップし、利益率も大きく改善
付加価値商品を中心に販売が好調。売上高は前年同期比104.8%
エディオンの第1四半期における連結決算では、売上高が1,571億5,400万円で前年同期比4.8%の増収となった。決算短信によると、テレビや冷蔵庫、洗濯機などが好調に推移。前年の6月は西日本で気温が上がらない状態だったため、西日本を中心として店舗運営をしている同社はこの影響を受けた。今年の6月は気温が上昇し、エアコンも好調に推移したという。
高付加価値商品の販売も奏功し、粗利益額は前年同期より約30億円の増益となり、粗利益率は前年同期の29.5%から0.57ポイントアップして30.1%となった。第1四半期で粗利益率が30%超となったのは初であり、5年前の2013年度第1四半期との比較では約4.3ポイント、10年前の2008年度第1四半期対比では約7.1ポイントも粗利益率がアップしている。
営業利益は前年同期比7倍超、経常利益も3倍超と大幅増益
販管費は約20億5,000万円増加したが、粗利益額の伸長率6.8%に対して、販管費の伸長率は4.6%で抑えた。このことにより、営業利益は10億9,000万円、前年同期比7倍超の722.8%増となった。
営業外収益は前年同期より約8,100万円の増加で、営業外費用は逆に前年同期より約3,600万円減少したことにより、経常利益も13億9,100万円で前年同期比3倍超の338.7%増。利益面では大幅な増益となった。
営業利益額と経常利益額の大幅な増加によって、営業利益率は前年同期の0.09%から0.69%へ、経常利益率も0.21%から0.89%と改善。しかし、改善されたといっても1.0%未満にとどまっている。両指標を前年同期の他社の指標と照らし合わせると、低い数値であり、さらなる改善の余地は大いにありそうだ。
2018年度は中間、通期とも利益額で2桁増と予想
2019年3月期の連結業績予想は2018年3月期連結の決算短信で発表した数字から修正はなく、中間期累計では売上高が前年同期比4.6%増、営業利益が同15.5%、経常利益も同14.5%増と予想。通期での売上高は前年度比3.5%増、営業利益が同20.3%、経常利益も同17.5で、利益面では2桁増を目指す。
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