2018年度上期のエアコン販売は前年2ケタ増と伸長 東海・北陸エリアの7-9月のエアコン販売は台数・金額とも前年120%超
上期のエアコン販売台数は前年同期比13%増
全国の有力家電量販店の販売実績を集計しているGfK Japanの調べによると、2018年度の上期(4~9月)のエアコン販売実績は、販売台数が前年同期比113%、販売金額では同112%という結果になった。
上期を4~6月の第1四半期と7~9月の第2四半期に分けると、第1四半期は販売台数が前年同期比114%で販売金額は同111%。台数・金額とも前年同期より2桁増となったが、台数伸長率よりも金額伸長率が低く、単価ダウンとなっている。ただし、早期販売での複数台購入による割引販売なども含まれていると考えられ、一概に販売単価が下がったとは言い難い面がある。
第2四半期の販売は台数・金額とも前年同期比12%増
7~9月の第2四半期は販売台数が前年同期比112%で、販売金額も112%。四半期ベースでは第1、第2とも前年実績の2桁増となり、家電量販店におけるエアコン販売の好調さがうかがえる結果となっている。
通年使用が可能なエアコンだが、やはり需要のピークは現在でも夏商戦。だからこそ夏商戦の販売動向が年間の販売実績に影響を与えることになる。第2四半期の実績を地域別で表したものが次のグラフである。
東海・北陸エリアの販売実績は前年同期比21%増と伸長
7~9月の第2四半期において前年実績から最も伸長したのは東海・北陸エリア。前年同期比での販売実績は、台数・金額ともに121%。これに続くのが関東・甲信越で台数・金額とも同118%となっている。一方、中国・四国・九州での販売実績は、台数が同98%、金額が同99%で前年割れとなった。一見すると販売不振と捉えがちだが、実は同地区の2017年7~8月の販売が非常に好調だったため、前年ベースで捉えるとマイナスになったということである。
すでに今年度向けのエアコンの新製品を発表したメーカーもある。上期の好調さを下期でも継続するためには、暖房訴求と最近のトレンドであるエアコン本体内部の清潔性、手入れがしやすいメンテナンス性をしっかりと売り場で訴求しよう。
本体内部の清潔性については、内部の構造についてもしっかりと知識を習得し、お客に分かりやすく伝えることが求められる。販売員は接客におけるトークに磨きをかけ、顧客視点での商品説明に注力することを期待したい。
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生活家電/GfK Japan