CP+2019が2019年2月28日から3月3日まで開催 124社/団体の出展で、出展コマ数は過去最多の1,148コマ
CP+2019のテーマは「写真のわくわくに出会おう!」
CP+は2010年に第1回が開催され、CP+2019で10回目を迎える。ドイツで隔年開催されていた映像関連の総合見本市であるPhotokina(フォトキナ)が毎年開催となり、当初予定されていた2019年の開催が2020年に延期されたことで、ワールドワイドの総合展示会として、CP+はさらに注目が集まっている。
12月13日に行われた合同記者説明会でCIPAの牛田一雄代表理事会長は、「今回は『写真のわくわくに出会う場』を創出し、良い写真を撮りたいけど、まだ本格的なカメラには踏み出していない若者を対象として、気軽に撮影を始めてもらえるようなイベントを実施します。初心者から写真愛好家の方、プロやビジネスユースに向けたさまざまな企画を用意しています」と述べた。
出展コマ数は過去最多で、来場者の目標は7万人
CP+実行委員長の廣瀬行或委員長はCP+の4つのコンセプトとして、総合ショー、日本から世界へ発信、「撮る」「見る」「つながる」、写真映像文化を挙げた。「CP+2019の出展社数は124社/団体で、出展コマ数は過去最多の1,148コマとなりました。来場者数の目標は7万人で、新しい来場者を呼ぶという方向性で取り組みます」と話す。
来場者の女性比率は20%超で、半数以上が初めて来場
前回のCP+2018の入場者は過去最多の68,111人。女性入場者の割合は20.4%で、直近の3回の開催を見ると女性入場者数自体も増加傾向にあるという。また、男女含めた新規の入場者は30%を超え、女性の新規入場者数比率は前回、前々回とも50%を超えている。この推移について広瀬委員長は「近年の女性入場者増加施策が奏功」したと説く。
CP+2019と連動して2019年1~3月に横浜市が開催する写真・映像イベントが「フォト ヨコハマ2019」。横浜市内の各所で写真展やフォトコンテスト、トークショーなどが予定されている。2018年の開催では実施イベント数が86、来場者の総数は46万9,758人という実績だった。今回も2018年報道写真展やAPAアワード写真展、各国の駐日大使や外交官が日本で撮影した写真の展示会などのイベントを予定している。
デジタルカメラの最新動向を把握
周知のとおり、グローバルでの家電における日本メーカーは市場シェアの低下が著しく、日本においても中国や韓国メーカーがその存在感を増している。しかし、カメラやレンズなどの写真関連分野は、日本メーカーが圧倒的なシェアを獲得している分野だ。それだけにCP+は新製品発表の場としても各国から多くの注目を集めている。会期が土日を含む4日間と、店舗勤務にとっては少々厳しいが、デジカメ担当者はぜひとも来場し、新製品に触れることを勧めたい。
スマートフォンの代替によってデジタルカメラ全体の市場は減少基調で推移する中、ミラーレスは好調に推移。2018年度の出荷実績においては台数・金額ともデジタル一眼を上回っている。フルサイズミラーレスも発売となり、ラインアップも拡充してきた今、お客への情報提供という観点からもCP+2019でデジタルカメラの最新動向を把握しよう。