ビックカメラが今秋、横浜市青葉区に新規出店を発表 ビックカメラたまプラーザ店(仮称)はイトーヨーカドーの3階にテナント出店


ビックカメラは6月14日、新規出店を発表。出店するのは横浜市青葉区のイトーヨーカドーたまプラーザ店。既存の店舗3階にインショップという形での出店だ。この出店でビックカメラの横浜市内の店舗は横浜店、新横浜店に次ぐ3店舗目となり、東急田園都市線沿線では初の出店となる。

売り場面積は約2,300㎡のワンフロア

ビックカメラのリリースによると、出店時期はこの秋。現時点で具体的なオープン日は明らかではないが、10月1日から消費税率が引き上げられることから、晩秋ではなく、初秋ではないかと推測される。出店するイトーヨーカドーたまプラーザ店は、東急田園都市線たまプラーザ駅から徒歩1分程度の駅前店で、延べ床面積約7,400㎡の3階建て店舗。1階は食品や日用品のフロアで、2階は紳士・婦人服などのファッションや文具のフロア。いわゆる食料品専門のスーパーではなく、GMS業態店だ。店舗には駐車場を併設し、収容台数は255台である。

ビックカメラたまプラーザ店(仮称)は同店の3階にテナントとして出店し、売り場面積は約2,300㎡。同社の広報によると、以前から横浜市内での出店の意向は持っていたという。約2,300㎡という売り場面積と、ビックカメラの取り扱いカテゴリー・アイテムを比較すると、かなりの間引きが推測されるが、取り扱いに関してはなるべく多くのカテゴリーを扱っていく考えと同社の広報は話す。

競合は徒歩圏内のノジマとケーズデンキ、車移動ではヤマダとエディオンも

出店予定のイトーヨーカドーの正面にはノジマ、たまプラーザ駅の反対側にはケーズデンキたまプラーザ店があり、徒歩圏内に競合店舗が2店ある立地だ。さらに車移動では港北ニュータウンも商圏に入り、ここにはヤマダ電機やエディオン、ノジマも出店しているという状況だ。

徒歩圏内にはケーズデンキ(上)やノジマ、港北ニュータウンにはヤマダ電機(中)やエディオン(下)が店を構えている

たまプラーザがある横浜市青葉区は1994年に行政区の再編で誕生した区で、人口は市内で2番目に多く、平均年齢は市内で4番目に若い区である。ここ数年間は分譲マンションが続々と建設され、ファミリー層が増加するとともに、高齢者も多く、実は平均寿命が全国でもトップクラスという区でもある。

駅周辺の再開発で週末はファミリー層で賑わう立地環境

ビックカメラたまプラーザ店が出店するたまプラーザ駅は2006年から再開発され、2010年にたまプラーザ駅も含む「たまプラーザテラス」として完成。週末は多数のファミリー層が駅周辺を訪れ、ショッピングや飲食を楽しむという立地だ。また、駅前の通りは桜並木で、春には桜の撮影、冬は桜の木にイルミネーションが施され、多くの人が訪れる立地でもある。集客のための周辺環境としては、好立地といえよう。

コジマではなく、ビックカメラが出店するということで、どのような商品構成、売り場構成となるのかが要注目である。また、同店の出店により、競合店がどのような戦略を取って対抗するのか、ビックカメラからの続報を待ちたい。