2フロア構成で売り場面積は11,000㎡
ビックカメラは、名古屋駅東口に建設中のJRゲートタワーに出店するビックカメラ名古屋JRゲートタワー店のオープンが2017年4月7日に決定したと発表した。
追記:2017年4月7日 オープン取材記事を書きました↓
【速報】ビックカメラの名古屋駅2店め、JRゲートタワー店がオープン!!店
ビックカメラのリリースによると、同店はJRゲートタワーの9階と10階で、店舗面積は約11,000㎡。
JRゲートタワーは名古屋駅と直結した高層階の複合施設。オフィス、商業施設、ホテル、バスターミナルなどからなり、地上46階、地下6階の高さが約220m、延床面積は約26万㎡の巨大な駅ビルである。
ヨドバシの出店取り止めでビックが出店
当初、JRゲートタワーにはヨドバシカメラが出店する予定だった。しかし、工期の遅れからヨドバシカメラが出店を取り消し、代わってビックカメラが出店することになったという経緯がある。
ヨドバシカメラはゲートタワーへの出店こそ断念したものの、中部東海地区への出店は諦めず、2015年10月29日、名古屋市中区栄にある松坂屋内にマルチメディア名古屋松坂屋店をオープン。中部東海地区で初の出店を果たした。
ビックの下層階には約150店のテナントが入店
JRゲートタワーは地下1階~地上8階までがタカシマヤゲートタワーモールで、ユナイテッドアローズやビームス ハウスなどの人気セレクトショップやカフェなど約150店を集めたSC。11階にはユニクロとジーユー、12~13階はレストラン街、13~14階はフィットネスクラブがテナントして出店することが決まっている。また、18~24階はホテルで、26~44階はオフィスという構造だ。
すでに開業しているJRセントラルタワーズと合わせて、名古屋駅は駅直結の超高層ビルが3棟立ち並ぶことになる。これにより、名古屋駅自体の集客力が高まることが期待されている。
ビックカメラは名古屋駅前に2店体制か?
しかし、ビックカメラは2003年11月に名古屋駅太閤通口の正面に、売り場面積が約15,400㎡の名古屋駅西店をオープンしている。つまり、JRゲートタワー店がオープンすると、名古屋駅で2店体制という形になる。
東京の池袋や新宿、渋谷でも複数店舗体制となっているため、巨大ターミナルの名古屋駅で2店体制となっても不思議ではない。
しかし、既存の複数店舗体制は店舗規模が異なっている、パソコンやアウトレットなどで店舗としての特色がある、同じターミナル駅でも異なる出口に立地している、などの店舗差別化が見られた。
名古屋駅の2店については、その2店が駅の出口は異なるものの、いずれも10,000㎡を超える大型店舗であることが、既存の体制と大きく異なる。大型店舗ゆえ品揃えも厚くし、人員も揃えなくてはいけない。すると、これに伴う人件費や在庫金額も当然大きくなる。今後のビックカメラの発表が待たれるところだ。
名古屋駅周辺は大型家電量販店の激戦区
名古屋駅周辺には、名鉄百貨店本店のヤング館跡地にヤマダ電機が2011年11月にLABI名古屋をオープン。
2013年6月にはエディオン名古屋本店が当初の立地から約500m離れた場所に移転増床してオープンし、名古屋駅周辺は家電量販店の激戦区でもあるのだ。
JRゲートタワーに出店するのが仮にヨドバシカメラだったとしたら、さらなる激戦が繰り広げられることになるであろうことは、容易に想像ができる。
今後、ビックカメラがどのような体制を講じるのか、また、JRゲートタワーのオープンで人の流れがどう変わるのか、注目していきたい。
関連リンク
JRゲートタワー