筆者は編集ライターという仕事柄、会社だけでなく自宅やカフェなどでも仕事をする機会が多い。原稿チェックやレイアウトの指示書などを手書きで行うので書いた指示書をスキャナーなどでPDF化する必要があり、外出先でスキャナーを探すことがあった。
しかし、スタイラスペンに対応したPCを使うようになってから変わった。全てPCで完結し、印刷やスキャンの手間を省くことができる。今までよりも短い時間で作業が行え、作業場所も選ばなくなった。また、PCが軽いので自宅の好きな場所で作業ができるようにもなった。
取材時にこの話をすると、「PCの機能が変わると、働き方も変わります。ペン入力や、タブレットとして使用するなど、これまでのクラムシェル型のPCとは違う使い方ができるのが”モダンPC”の魅力です」と、日本マイクロソフト コンシューマー&デバイス事業本部Windowsデバイス&Office戦略本部業務執行役員本部長の中井陽子さんは言う。
モダンPCとは「スペックが高くクールなデザインで新たなユーザー経験を得られるもの」とマイクロソフトが定義しているPCのことだ。
「ひと昔前のPCは自宅の決まった場所で使うものでしたが、今は外出先に持ち歩くといった使い方が増えています。薄く軽くなり、Wi-Fiなどの機能が充実してきています。また、ペンやタッチパネルを使うことで直感的な操作が可能になりました。タブレットとして使用したり、360°回転させたり使う時のPCの形態もさまざまです。
PCを通してユーザーに新しい体験を提供できるデバイスが”モダンPC”というわけです」(中井さん)。
時代の変化が後押しに
今、多くの企業が”働き方改革”に注力しているが、モダンPCは働き方改革を進める上で重要な存在だ、と中井さんは言う。
「オフィスから遠方に住んでいる人、家事とバランスをとりながら仕事をしたい人など、多様な働き方に対応する唯一の手段が、PCだと思います。
クラウドによる情報共有、Skypeなどを用いた会議など、今後ますますPCが担う役割は大きくなっていくでしょう。また、2020年からプログラミング教育が小学校で必修化されます。PCを使ってプログラミングを学ぶことで、論理的な思考を養うことができます。さらに、コミュニケーションの手段が多様化してきたことで、海外に住む人たちとも気軽にコミュニケーションをとることができます。こうした多様で拡張性のある環境づくりは、スマホよりもPCが得意とするところです」(中井さん)。
モダンPCは、今後のライフスタイルの変化に適応した新しいデバイスだといえる。では、そのモダンPCの販売において、販売スタッフの役割とは何か。
「モダンPCの存在をまだご存じないお客様が少なくありません。まずは、店頭でお客様にモダンPCに触れていただきたいと思っています。販売スタッフの皆様には、モダンPCの新しい機能によってお客様の生活がどう変化するのか、働き方や学び方が今後どのように広がっていくのかを、語っていただきたいです。
PCとお客様のライフスタイルの”つなぎ役”ができるのは現場の販売スタッフの皆様であると考えています」。