日立アプライアンスの調査によると、冷蔵庫を購入する際に重視するポイントは「各室の容量」「設置性」などだ。一方、日立製品購入者のみを対象とすると、「容量」「設置性」に加え、“真空チルド”をはじめとする鮮度機能を重視する傾向にあるという。
HWシリーズは、新開発の発泡ウレタンと真空断熱材の組み合わせにより、本体幅は68.5cmで定格内容積602Lを実現した。
幅68.5Lで602L
同製品では取り出しやすさにも配慮している。冷蔵室内部の最上段の棚の高さを床面から約157cmに設定できるので、最上段の食品に手が届きやすい。また、取っ手付きの小物ケースが2個付属されている。小物ケースを活用することで、棚の奥にある食品も取り出しやすくなる。このほか、左右のドアポケットには2Lペットボトルが合計5本収納可能だ。
冷蔵室にも鮮度保持
日立アプライアンスの冷蔵庫はこれまで、「真空チルド」「新鮮スリープ野菜室」で鮮度機能を訴求してきた。今回発売となったHWシリーズは、新たに冷蔵室独立冷却システムを採用した「うるおい低温冷蔵」により、冷蔵室で食材のうるおいと鮮度を守りながら保存できる機能を搭載した。
冷蔵室独立冷却システムでは、冷蔵室の冷却器とファンを独立させて、冷却器の温度を高くすることで除湿量を抑え、水分を多く含んだ冷気で乾燥を抑えるという。
これまで、日立の冷蔵庫では鮮度を保持し、乾燥を抑えて保存するには「真空チルド」を使うのがオススメだったが、HWシリーズでは、冷蔵室そのものが乾燥を抑えて保存できる構造となったため、ホールケーキやつくりおきのおかずなど、真空チルドに入らない大きさの食材も乾燥を抑えた保存が可能だ。肉や魚など、鮮度が気になる食材は真空チルド、それ以外は冷蔵室で保存というように使い分けができる。
スリムタイプの大容量の訴求を
東芝のGR-M600FWX(定格内容積601L)、三菱のMR-WX60C(定格内容積600L)、MR-JX60C(定格内容積600L)、パナソニックのNR-F603HPX(定格内容積600L)など、幅68.5cmで600L以上の大容量モデルが増えている。販売スタッフにとっては「設置幅そのままで大容量」という提案は、おなじみだが、お客にとっては、まだ知らないポイントだ。容量別の提案に加え、設置幅別の提案や群展示などの気づきを与える手法で、大容量タイプの訴求に弾みをつけていこう。
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日立冷蔵庫HWシリーズ