1年間の取り組みで当初の目標を上回る実績と発表
船井電機とFUNAIブランドの薄型テレビおよびBDレコーダーを独占販売するヤマダ電機は、7月4日に新製品発表会を開催した。2017年4月17日、ヤマダ電機で現在販売している第一弾の新製品発表会が開かれ、その場で新製品の発表とともに、2017年度のテレビ市場における目標市場シェアを5%と発表していた。
冒頭の挨拶で船井電機の代表取締役執行役員 船越秀明氏は、「昨年6月からヤマダ電機グループで独占販売を開始したFUNAIブランドのテレビ、BDレコーダーは、発売から1年が経過し、当初の目標としていたシェアや販売台数を上回り、目標台数を達成することができました。今年は販売2年目となる重要な年。今年の新製品としては、FUNAIブランド初となる有機ELテレビをフラグシップモデルとして投入するとともに、ラインナップを充実しました。BDレコーダーでは次世代ブルーレイ規格に対応した最上位機種を市場投入します」と述べた。
4K対応セットトップボックスも10月に発売
さらに船越氏は、「予定として10月には4K放送の受信が可能なセットトップボックスを市場投入します」と発表。同氏が言及した4K放送とは、12月からスタートする新4K衛星放送対応とのことで、4Kチューナー内蔵を意味すると思われる。ただし、セットトップボックスが単独チューナーなのか、あるいはHDDを内蔵した商品なのかは今後の発表を待ちたい。
18年度は市場シェア15%を目指す
船越氏に続いてヤマダ電機代表取締役会長兼取締役会議長の山田昇氏が挨拶を述べた。山田氏は「この1年間の取り組みで、実績としては当初考えていた5%の市場シェアを目指していたが、7%くらいのシェアを取れたのではないかと思います。これはヤマダ電機のネットワークという強みがあるから実現できたのではないかと考えています」と話した。
また、新製品については、「コストパフォーマンスからしても優れた商品の品揃えができたのではないかと思っています」と新製品に対する自信をのぞかせ、今期については「市場シェア15%を目指していきたい」との考えを明らかにした。
新製品として発表されたのは、FUNAI初の有機ELテレビ7010シリーズ2機種、ハイグレードクラスの液晶テレビ4110シリーズ3機種、スタンダードクラスの4010シリーズ2機種、シンプルモデルの3010シリーズ1機種、小型~中型サイズの2010シリーズと1010シリーズが各3機種ずつとなっている。
有機ELテレビ7010シリーズは1TBのHDDを搭載
有機ELテレビの7010シリーズは同社の高画質エンジン“クリアピクスエンジン4K HDR OLED”を搭載し、漆黒から極彩色までをHDR技術を活用して再生する。また、正面から見えない位置にスタンドを配置し、本体をわずかだが傾斜させることで映像ふけが浮き出るようなデザインとなっている。さらにFUNAIの真骨頂ともいうべき、HDDを7010シリーズでも搭載。容量は1TBで、最大128時間の録画が可能となっている。
BDレコーダーの新製品は4K ULTRA HDに対応
また、BDレコーダーの新製品も同時に発表された。最上位のUTシリーズは、4K映像の再生が可能な4K ULTRA HDブルーレイに対応し、ハイレゾ音楽ファイルの再生も可能である。ラインナップはチューナー数とHDDの容量別で3シリーズ6機種。最上位のUTシリーズと3チューナーモデルのHTシリーズは、それぞれ2TBと1TBを2機種ずつ揃えた。お手軽モデルのHWシリーズは1TBと500GBの2機種という構成になっている。
最後に登壇したヤマダ電機商品本部黒物商品部長の佐野財丈氏は、この1年間の取り組みについて、「当初の計画を上回る実績となり、FUNAIのテレビを購入した85%以上のお客様が満足しているという結果になりました」と説明。
店頭においては、商品を熟知したフナイマイスターを配置し、フェイス・トゥ・フェイスで対応をするというリアル店舗の強みを生かせたことが大幅な実績アップの要因と話した。「フナイマイスターがお客様の意見や要望をお聞きし、新製品にはお客様からのご意見を採用されています」と話した。
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