日立のオーブンレンジはクックパッドの殿堂入りレシピが作れる!


日立は7月10日、オーブンレンジ「ヘルシーシェフ MRO-W10X」とIH炊飯器「ふっくら御膳 RZ-W100CM」のメディア向けセミナーを開催した。MRO-W10Xは6月28日、RZ-W100CMは7月6日に発売したばかりで、それぞれ市場想定価格は税別12万円前後と税別8万円前後となる。

美味しく時短を追求したヘルシーシェフ

日立によれば、ユーザーがオーブンレンジの購入時にどんな効果を期待したかの調査結果で上位となったのは、「調理の時間短縮(時短)」「レパートリーの幅が広がる」「調理の手間が省ける」といった、時短や手間の軽減に関する項目だったという。

時間を掛けなくても美味しい料理が作りたい、調理の手間を減らしたい、献立で頭を悩ませたくない…。こうした悩みを「オーブンレンジで解決したい」というのが、今回のヘルシーシェフ最上位モデル、MRO-W10Xの開発コンセプトとなっている。

このコンセプトに基づき、MRO-W10Xはヘルシーシェフとしては初めてとなるコネクテッド家電となった。レシピ検索のしやすいスマートフォン向け専用アプリを用意し、スマートフォンの大きくカラフルな画面でメニューを選んだり、レシピの内容を確認したりできる。文字だけやモノクロの写真ではなかなか伝わらない「美味しそう」なイメージも、スマートフォンの画面なら容易に伝わるはずだ。

本体を直接操作しなくても、スマートフォンをリモコン代わりに利用できる
スマートフォンでメニューを選んでセッティングしたあと、調理開始の時だけダイヤルをプッシュする

コネクテッド家電としての先進性を表現するべくデザインも一新した。ハンドルやダイヤルのメッキを排し、近未来的な印象も抱かせるメタリックグレーの本体色を採用。ハンドルは天板とフラットになっており、操作部のボタンの数や文字の量も減らして全体的にすっきりと落ち着いた雰囲気を醸している。シンプルになったことで、操作性が損なわれないよう、見やすいフルドット液晶や、通信中、加熱中、加熱終了時などで色の変わるLED付きの大きめのダイヤルなどを搭載した。

機能面では、Wスキャン調理の魅力を向上させる取り組みとして、クックパッドの殿堂入りレシピのうち、30レシピを内蔵したのが目を引く。材料を入れてメニューを選択するだけで、火加減を自動調整する。

MRO-W10Xでは、クックパッドの殿堂入りレシピを30レシピ内蔵した

炊き上がりの外硬内軟にこだわったふっくら御膳

一方、IH炊飯器のふっくら御膳 RZ-W100CMは、炊きあがりが従来モデルと大きく変わった印象を受けた。

「京の米老舗 八代目儀兵衛」の総料理長、橋本晃治 氏が監修として参加。八代目儀兵衛の理想とする土鍋で炊いた「外硬内軟(がいこうないなん)」なご飯の味を再現する。

外硬内軟とは字面のとおり、ご飯粒の1粒ひと粒が、外側は硬くて内側は柔らかくなっている状態を指す。元々は酒造りに使われる蒸米の状態を表す言葉だが、橋本氏は美味しいご飯にも当てはまる言葉だと述べる。

「口に入れた瞬間、甘みが感じられるご飯は、実は表面が傷ついて旨味が逃げ出しているということ。噛んだ時に初めて甘みが感じられるご飯は旨味が粒の中にしっかり残っており、噛めば噛むほど美味しい」(橋本氏)

RZ-W100CMでは、5.5合のときだけでなく、1合などの少ない量で炊く時も圧力をコントロールすることで外硬内軟な八代目儀兵衛の味を再現するという。

RZ-W100CMは「京の米老舗 八代目儀兵衛」の総料理長、橋本晃治 氏が監修に協力。「外硬内軟」なご飯の味を再現する
内釜は発熱面積を広げて泡の発生を促す、日立独自の「凸底形状」を採用

殿堂入りレシピの再現をヘルシーシェフで実演!

セミナーでは、MRO-W10Xで実際にクックパッドの殿堂入りレシピから「トマトで煮込んだロールキャベツ」を調理した。

あらかじめ下準備してキャベツにくるんであった挽肉を、ボウルに入れて庫内にセットする。なお、MRO-W10Xの新しい特長の1つとして、クックパッドの殿堂入りレシピのみではあるが、従来の耐熱ガラスボウルだけでなく耐熱プラスチック製のボウルも利用可能になったことが挙げられる。メニューを選んでセットする際に、ボウルの種類が選べる。

スマートフォンのアプリからレシピを選び、「送信」ボタンでメニューをセット。液晶パネルの右の「あたためスタート|決定」ダイヤルが光るので押す。これで調理がスタートする。あとは出来上がりを待つばかりだ。

MRO-W10Xで「トマトで煮込んだロールキャベツ」を作る
できあがり。RZ-W100CMで炊いたご飯とカボチャの冷製スープ付き。ご飯に使ったお米は長野県飯山産のコシヒカリだ。甘さと弾力のバランスが取れた銘柄となっている
ロールキャベツは中までムラなくしっかり火が通り、口に含むと肉汁がじゅわっと感じられ、人気レシピと呼ばれるのも頷ける美味しさ

もちろん、スマートフォンをいちいち取り出すのが面倒という人でも使いやすいよう、お気に入りの機能をあらかじめ登録することでワンタッチで呼び出せる「お気に入り機能」なども搭載している。スマホをフル活用する若者と、スマホに苦手意識のある高齢者が同居する二世代家庭や三世代家庭でも、キッチンが混乱することなく扱えるだろう。

帰宅中にスマートフォンで今日の献立を決め、スーパーで必要な食材を買い物し、帰宅したらヘルシーシェフでササッと美味しく調理する。時間を無駄なく使えるアイテムとして訴求したい。

一方、炊飯器のRZ-W100CMは、日立のこれまでの比較的柔らかめに炊ける傾向を軌道修正し、歯ごたえのしっかりしたやや硬めの炊き上がりとなっている。メニューで硬さの調整は可能だが、あまり細かくカスタマイズして炊くユーザーは少ないのが実状だ。店頭で接客する際、今までの傾向のまま説明してしまわないよう注意しよう。

また、昨今の高級炊飯器は小容量でも美味しく炊けることがトレンドになっている。日立のふっくら御膳もそのトレンドをしっかり捉え、小容量でも八代目儀兵衛の味が再現できる点に忘れずに触れたい。

「京の米老舗 八代目儀兵衛」の総料理長、橋本晃治 氏。店舗は京都の祇園、東京の銀座、および羽田空港の三店を展開中