新しい市場を切り拓くハンディファン、梅雨が明けた今こそ売りどき


7月最終日にいよいよ東北地方も梅雨明け宣言が出され、梅雨のない北海道を除いて国内すべてが夏本番に入った。エアコン売り場が活気づいているはずだが、最近目に付くようになったハンディサイズの扇風機も展示を工夫してついで買いにつなげたい。

去年はあまり見掛けなかったが今年は見掛ける!

都心では日傘を差す男性もチラホラ見かけるようになったが、同じように最近急に見かけるようになったのが、ハンディサイズの携帯できる扇風機を持ち歩く男女だ。まだどこででも見掛けるというほど多くはないが、若者に限らず、少し年輩のビジネスマンや、ベビーカーに取り付けているママも時折見掛ける。このハンディサイズの携帯できる扇風機(ハンディファン)が新しい市場を作りつつある。

乾電池式よりもUSBを使った充電式が好まれ、羽の大きいものほど風量も強くなる。1,000円~2,000円程度の手頃な価格帯ということもあり、物珍しさから好奇心で購入したり、友達にプレゼントしたりしやすいところが受けているようだ。

現在、この商材を上手に展示しているのは、アパレルやインテリアショップが多く、家電量販店では季節コーナーの隅に展示されているだけで、注目度の高い場所での展示をしている店舗は少ない印象を受ける。

都内某所のインテリアショップの展示例
店舗の入り口でオリジナルストラップのプレゼントとともに訴求している例

夏本番のムードが濃厚なうちに見せる

昨年はあまり動きのない商材だったこともあって、家電量販店は及び腰なのかもしれない。だがこれは少々もったいない。そもそも人が「暑い」と感じる時期にしか手に取られることのないアイテムであり、「夏が始まった!」というムードの濃厚な今のうちに、店舗入口付近など目立つ場所で熱中症対策などと絡めて展示したいところだ。

顔に近い場所で回しがちなので、髪の毛の長い人には注意が必要なことも伝えよう。ベビーカーやベビーベッドに取り付けたいママは、子供の指が羽に触れないかどうかを気にする。できるだけ見本の実機に触れられるようにして、ケースに入ったものしか展示されていないということにならないようにしてほしい。

ケースに入ったものしか展示されていないと、カバーの隙間の間隔などがイメージしづらい