コンパクトで取り回しやすい本体で簡単水洗い
RNS-300は布製品に付いた汚れに水を吹き付け、浮かせた汚れを水と一緒に吸引して取り除く。洗濯機で洗濯しづらい、カーペットやラグ、ソファー、椅子、クッション、車のシートなどを汚したとき、雑巾などで苦労しながら汚れを拭き取ったことはないだろうか。こうした汚れを簡単に落とせるのが魅力だ。
使い方はシンプルで、水を入れたハンドツールを持ち、汚れに向けて水を吹き掛けたあと、ハンドツールで吸い取っていくだけ。ハンドツールには洗浄ブラシが付いており、水で浮かせた汚れを逃さず濾し取る。洗剤を使わないので色落ちなどが心配なものにも使いやすい。
リンサークリーナーは元々業務用で使われている製品なので、RNS-300ももっと大きく重たいものかと予想していた。実際は、高さ30cmちょっと、幅は25cm弱で、重量は約2.7kgと思ったよりも小型軽量で取り回しやすい印象を受けた。
ハンドツールのタンク(清水タンク)に入れる水は、清水タンクの下部にある蓋付きの穴を開けて入れてやる。一度に約300mlが入れられる。なお、清水タンクに入れられるのは水道水かアルカリイオン水のみだ。40℃までのお湯も使える。
ハンドツールには噴射レバーが付いており、手に持ったときに人差し指で引ける構造になっている。ハンドツールは吸込口の中央に緑色の水の吹出口があり、水を吹き掛けたあと、ブラシで軽くこすりながら吸い込める。使うときは清水タンクに水が入るため、人によっては重たく感じるかもしれない。
編集部の椅子で試用!汚れが簡単に落ちるが音はうるさい
実際に編集部備品の椅子の汚れで試してみた。試験用に汚したのではなく元からあった汚れだ。詳細は不明だが、恐らくコーヒーをこぼした痕だと思われる。
使ってみて驚いたのは音だ。一昔前のクリーナーと比べても大きいと感じる。スマートフォンの簡易騒音測定器で計測すると70dB程度まで出た。夜の使用は躊躇われるだろう。本体はフローリングなどに設置して使うより、クッションかタオルケットの上に置いて音を吸収させながら使うと多少は緩和する。
ちなみに本体下部が熱を持つため、掃除する場所が複数ある場合、先に掃除した場所の上に本体を置くと早く乾かせ、騒音も緩和できてオススメだ。
5分ほどゴシゴシやって終了。汚れの大きさによって掛かる時間は変ってくる。また、汚れによっては一度で取り切れず、乾いた時に汚れを薄く広げたように感じることもある。その場合は何度か掃除して取っていくと良い。
赤ちゃんのいる家庭や、室内飼いのペットがいる家庭では、粗相を片付けることもあるだろう。そんなときにもRNS-300が活躍する。
消臭や除菌には、同社の別売の除菌洗浄水も使える。これは清水タンクには入れず、汚れに直接吹き掛けてRNS-300で吸い取るイメージだ。
なお、汚れのひどい場合は、強アルカリイオン水、重曹、クエン酸、次亜塩素酸水なども使用できる。逆にシンナー、ベンジン、塩素系漂白剤や引火性溶質・溶媒は絶対に使用してはならない。
店頭実演時は、お客に利用シーンを想像してもらおう
清掃が終わったら、本体から汚水タンクを取り外して汚水を捨てる。汚水タンク、ホース、吸口などは水洗い可能だ。汚水タンクは分解できないため、乾かすのにはやや手間が掛かる。
今回のテストでは元々それほど大きな汚れと思っていなかったのだが、汚水タンクを見ると、予想以上に汚れが取れていた。表面からは見えない奥の汚れも、しっかり浮き上がらせて落としていると見られる。
RNS-300は店頭で実演しやすい商品だ。電源は必要だが、水場がなくても清水タンクに水を入れてスタンバイしておけば、来店客の見ている前で実演できる。
用意したカーペット等にコーヒーや烏龍茶などをこぼし、リンサークリーナーで吸い取る様子を見せれば、お客の関心を得られるに違いない。
ハンドツールをお客に渡して、自分で体験してもらうのも大事だ。どういう場面で使えるか、実際に使っているところの写真を掲示したうえで、お客にも自分の家のどんな場所で使えそうか売り場で想像してもらうと良いだろう。
・型番:RNS-300
・定格消費電力:330W
・吸込仕事率:30W
・回収タンク有効容量:0.5L
・清水タンク容量:0.3L
・ホース長:Φ29mm×1m
・お湯使用温度:約40℃まで
・本体寸法:W248×D146×H312mm
・製品質量(付属品含む):約2.7kg
・電源コード長:約3m
・付属品:ハンドツール、バキュームホースホルダー、ホースフック、コードフック×2
・直販価格:税別9,980円
■関連リンク
アイリスオーヤマ株式会社
・アイリスプラザ:リンサークリーナー「RNS-300」