コロナが暖房機器の2020年モデルを発売 石油ファンヒーター、電気暖房ともデザインをリニューアル


通常、この時期は暖房機器の新製品が発売となる。今年は新型コロナウイルスの感染拡大という事態になっているが、例年どおりの投入タイミングとなった。コロナでは石油ファンヒーターの2020年度モデルと遠赤外線電気暖房機「コアヒート」を発売。両製品とも室内やインテリアとの調和を意識したデザインに仕上げている。

石油ファンヒーターでコロナ史上最速の通常点火時間を実現

コロナは2020年度の石油ファンヒーター7シリーズ15機種を8月25日から順次発売。プレミアム消臭「極」を搭載したフラグシップモデルのWZシリーズと高性能スタイリッシュモデルのVXシリーズの3.6kWタイプはバーナーの最適化により、通常点火時間を約55秒に短縮。コロナ史上最速の通常点火時間となっている。

両シリーズの4.6kW、5.7kWタイプの通常点火時間は約65秒に短縮し、VXシリーズの6.0kW以上タイプは約150秒である。

寒さが厳しい朝や帰宅時はすぐに暖まりたいもの。従来機種の通常点火時間は約75秒で、約20秒の短縮。この短縮により、点火までにかかる消費電力量も従来機種から約30%低減したという。

2020年度モデルのFH-WZ3620BYとFH-VX3620BYは通常点火時間の短縮と消費電力量の削減を実現した
2020年度モデルのFH-WZ3620BYとFH-VX3620BYは通常点火時間の短縮と消費電力量の削減を実現した

インテリアに調和するデザインのVXシリーズ

また、VXシリーズは運転停止時に消臭シャッターが閉じる。温風の吹き出しグリルが隠れるため、運転していないときは本体と統一感のあるデザインが特徴だ。新製品ではさらに室内空間やインテリアとの調和を図り、シンプルな外観となった。

VXシリーズは運転停止時にシャッターが閉じることにより、ニオイを閉じ込める効果とともに吹き出し口を隠すことでデザイン面での相乗効果ももたらしている
VXシリーズは運転停止時にシャッターが閉じることにより、ニオイを閉じ込める効果とともに吹き出し口を隠すことでデザイン面での相乗効果ももたらしている
モノトーンで統一したシンプルな外観はインテリアと調和し、空間に馴染むデザインに仕立てた
モノトーンで統一したシンプルな外観はインテリアと調和し、空間に馴染むデザインに仕立てた

コアヒートは操作パネル一新で視認性を大きく改善

人体に最も吸収されやすい3~20μの遠赤外線を放出して身体の芯から暖める遠赤外線電気暖房機器のコアヒート・DH-1220Rも9月1日から発売となった。

コアヒートの遠赤外線は輻射熱で身体を直接暖める。ネーミングは身体の芯(CORE)と熱(HEAT)からきている
コアヒートの遠赤外線は輻射熱で身体を直接暖める。ネーミングは身体の芯(CORE)と熱(HEAT)からきている

新製品では操作部を一新。黒字に白の表示として視認性を改善し、さらに天面と本体正面上部の角の部分に点灯式のパワーモニターを配置した。このモニターは11段階の温度調節つまみと連動し、6段階のランプで暖かさがひと目で分かるというもの。昨年度モデルでもパワーモニターは搭載されていた。しかし、遠くからでは家具などに隠れてしまう本体下部に配置されていたため、新製品では視認性が大きく改善された。

操作部や外観を大きく変更。視認性とデザイン性が向上した
操作部や外観を大きく変更。視認性とデザイン性が向上した

丸みのあるフォルムで3段階の自動首振り機能も搭載

また、昨年度モデルよりも縁を薄くし、全体的に丸みをもたせた形状にリニューアル。和室、洋室のどちらに置いても違和感のないデザインだ。

新製品では自動首振り機能も改善。昨年度モデルの自動首振り機能は左右70°に固定されていたが、これを左右30°、50°、70°の3段階から選べるようになった。また、ヒーター部の3年保証に加えて、新製品では製品本体にも3年保証を付加した。

ひとことで暖房機器と言っても、対流式の石油ファンヒーターと輻射式のシーズヒーターでは用途や目的が異なる。販売サイドにとっては当たり前のことでも一般のお客にとっては当たり前でないケースは山ほどある。お客への啓蒙と購入後の満足度を考えて、しっかりと商品説明に取り組もう。

紹介したコロナの2020年度モデルは、インテリアとの調和が図られている。デザイン面で昨年度モデルとの違いを説明することにより、お客の購入意欲が刺激されることも期待できる。デザインと機能の両面がリニューアルされたことを伝え、成約率アップに努めよう。