フィリップスが電動歯ブラシの最上位モデルを発売 ソニッケアー9900プレステージは歯垢除去率が手磨きの最大20倍
SenseIQテクノロジーでより豊かな生活をサポート
各種の媒体で既報のとおり、フィリップスはコーヒーメーカーやアイロン、クリーナーなどの家電事業を中国の投資ファンドに売却。医療機器とパーソナルヘルス、コネクテッドケアの3分野に事業を集中する。パーソナルケアを代表する商品の1つがソニッケアーの電動ハブラシだ。
発表会で登壇したフィリップス・ジャパンの堤浩幸代表取締役社長は「今年はフィリップス創業から130周年を迎え、さらにイノベーションを進めます。家電事業を売却することで健康分野に注力し、当社のSenseIQテクノロジーで、人々のより豊かな生活をサポートしていきます」と述べた。
新製品の「ソニッケアー9900プレステージ」はソニッケアーの最上位に位置するモデルで、6月4日からヨドバシカメラ、ビックカメラAmazonのほかに楽天とPayPayモールに出店している同社の公式ストアで発売する。
フィリップスは、ユーザー一人ひとりに合わせて最適なパフォーマンスを実現する技術のIQテクノロジーを各商品に搭載している。電動シェーバーのSkinIQテクノロジーはシェービングの動作やヒゲの密度を検知し、パワーを調整して効率的に剃る。ヘアドライヤーのSenseIQテクノロジーはリアルタイムで髪の温度を検知してドライヤーの温度と風量を自動で最適に調整するというものだ。
ブラシの状態をリアルタイムで検知して自動で強度を調整
ソニッケアー9900プレステージに搭載されたSenseIQテクノロジーは毎秒最大100回、ブラッシングの圧力や動き、範囲を検知し、自動でブラシの動きをコントロールする。必要以上に強く押し付けた場合は強度を調整し、歯ぐきにやさしく最適な磨き方が実現できるという。
ブラシを押し付けすぎたときは底面のライトリングがオレンジ色に光り、振動でも伝える。ブラシを動かしすぎたときはライトリングが紫色に光る。振動と視覚効果で最適な磨き方を知ることができるというわけだ。
スリムでコンパクトなデザインと2つの充電方式に対応
本体の長さは上位モデルよりも約18mm短くなり、全体もスリム化。本体のスイッチ部はつなぎ目のないシームレスデザインで、手入れがしやすくなっている。
充電器台はコンパクトで置き場所を選ばず、付属のトラベルケースはUSB-C充電対応。コンセントからの充電とUSB経由の充電の両方式に対応している。バッテリーはフル充電で1日2回、2分間の使用で14日間作動が可能だ。
また、フィリップス ソニッケアーアプリとBluetoothで連携させるとブラッシングの圧力や動き、ブラッシングの範囲、ブラッシング時間と回数などがリアルタイムで確認できる。Bluetoothの圏内であればアプリを立ち上げなくでも自動で同期し、最新のデータに更新される。
現行モデルと互換性のあるブラシヘッドも発表
ブラシヘッドは1本で歯垢、ステイン、歯ぐきケアの3つの効果が得られるプレミアムオールインワンブラシヘッド。コンピューターで1,000パターン以上のシミュレーションを行った結果、開発された形状とのことだ。角度が付いた毛先があらゆる角度から歯垢を除去し、歯垢除去力は手磨きの最大20倍、従来モデルから2倍に高まったという。
ブラシヘッドのサイドの毛は中側の毛よりも長く、歯肉の縁をやさしくブラッシングして歯ぐきの健康を推進すると同時に、歯と歯ぐきの境目の歯垢もしっかり除去する。
このプレミアムオールインワンブラシヘッドはソニッケアー9900プレステージ専用ではなく、既存モデルとの互換性があるため、他のモデルに付けて使用することも可能だ。
接客時には電動歯ブラシの正しい使い方も説明しよう
ソニッケアーは、単にブラシが電動で動いて汚れを落とすというものではない。ブラシが高速で振動することで汚れをたたき浮かし、音波テクノロジーの幅広い振幅が汚れをはらい落とす。さらに音波水流で汚れをかき出すという3つの特徴がある。
これらの特徴から手磨きでの磨き方とソニッケアーでの磨き方は異なる。ソニッケアーは手磨きの際のゴシゴシと擦るようにブラシを大きく動かす磨き方ではなく、ブラシを磨く場所に当ててほぼ動かさずにブラシの振動に任せる。これはソニッケアー9900プレステージ以外のモデルにも共通の磨き方だ。
ソニッケアーの接客の際は製品の機能や特徴の説明だけでなく、製品の持つ性能や効果をしっかりと伝えるために基本的な使い方についても説明をしよう。
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