ハイセンスが洗剤・柔軟剤の自動投入機能搭載全自動洗濯機を発売


家電量販店では洗濯機のメイン商材として洗濯乾燥機能付きのドラム式や縦型を据えている。しかし、出荷台数ベースでこれらの比率は2020年度で約25%、2021年度累計でも約28%。出荷台数の7割以上が全自動洗濯機なのだ。全自動洗濯機においても大容量化は進んでおり、ハイセンスは同社初の10kgタイプを市場投入すると発表。新製品ではもう一つのトレンドを踏まえ、洗剤・柔軟剤の自動投入機能も搭載している。

ハイセンスジャパンは8月30日、10kgの全自動洗濯機 HW-DG10Aを9月初旬に発売すると発表した。同社は2016年に洗濯機市場に参入。4.5~5.5kgの小容量帯から徐々に容量帯を拡大してきた。現在のラインアップの最大容量は8kgで、10kg以上のラインアップを持つ競合他社と比べると、ユーザーの選択肢が少なかった面は否めない。

新製品のHW-DG10Aは洗濯機の大容量化トレンドを踏まえ、同社にとって初となる容量10kgタイプ。さらに洗濯機におけるもう一つのトレンドでもある液体洗剤・柔軟剤の自動投入機能も搭載している。

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タンクには液体洗剤が450mL、柔軟剤は550mLの投入が可能。取り外しができ、補充する際に水洗いすることで清潔な状態を保てる

洗剤を手動で入れることも可能で、ユーザーが普段使っている洗剤の種類を変えることなく、洗剤を継続して使用することもできる。

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粉末洗剤は自動投入タンクの横にある手動投入タンクから入れる(左)。洗剤・柔軟剤の投入量は操作パネルから「多め」「少なめ」を選択することも可能だ(右)

洗浄力を高め、槽洗浄と槽乾燥機能も搭載

洗剤・柔軟剤の自動投入により手間は軽減されるが、洗濯機で最も重要なのは洗浄力だ。従来機から容量が2kg増え、1回の洗濯量もより多くの衣類などを投入することができる。そこで大容量でもしっかり汚れを落とすために洗濯槽のパルセーターと洗濯槽も改良した。

具体的な改良ポイントについて「パルセーターの外周を高くしました」と同社ではいう。外周の高さを出したことで、従来機よりも槽内の水の動きが激しくなった。つまり、洗濯物がより激しく撹拌されることによって従来機よりも洗浄力がアップしたのだ。

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パルセーターの羽の形状に変更を加え、洗浄力を高めながらも衣類の絡みを抑える(左)。ダイヤモンド形状のステンレス槽と2枚の洗濯板を配置してさらに洗浄力もアップ(左)

洗濯機でよくあるユーザーの困りごとの一つが黒カビの付着。この原因となるのが内槽と外槽の間に残った洗剤や汚れカスだ。HW-DG10Aは自動槽洗浄をオンにしておくことで、すすぎの際に槽を高速回転させ、余分な洗剤や汚れを洗い流す。

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槽を高速回転させることにより、その遠心力で外槽の高い位置まで水を送り、余分な洗剤や汚れを洗い流す

風乾燥機能も搭載しており、槽の乾燥はもちろん、脱水後の衣類からさらに水分を飛ばすことも可能だ。また、インバーター制御により振動を抑え、夜間も気兼ねなく洗濯ができる。

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HW-DG10Aの幅は排水ホースを含んで590mmとスリムで、天板は掃除のしやすいガラストップ(右上)。前面の高さは880mmと低く、洗濯物が取り出しやすい(右下)

全自動洗濯機を求めるお客に新たな選択肢を提案

冒頭でも記述したように洗濯機売り場のメインはドラム式洗濯乾燥機と竪型洗濯乾燥機。これらは同容量の全自動洗濯機と比べると倍以上の売価差がある。もちろん店舗では高付加価値商品の販売に注力することが重要だ。

しかし、現実の販売実態としては全自動洗濯機の販売構成比が洗濯乾燥機よりもはるかに高い。電気代を考えた場合、温風乾燥はランニングコストが高くなるという面もある。

同社の新製品は洗剤・柔軟剤の自動投入機能や洗濯の本質機能をしっかりと抑えつつ、リーズナブルな売価設定となっている。洗濯乾燥機能は不要で、11kgや12kgを置くスペースはないというお客には選択肢の一つとしてHW-DG10Aを積極的に提案しよう。