緊急事態宣言で、量販各社は再び営業時間短縮の動き広まる 8日から首都圏1都3県で実施し、今後はさらにエリア拡大も
多くの家電量販店で営業時間を19~20時までに短縮
ヤマダ電機は緊急事態宣言発令の前日である今月7日にプレスリリースを出し、翌日8日から、一都三県の店舗の営業時間を当面は最長20:00までとすると発表した。営業時間短縮だけでなく、店内では感染症対策を実施し、今後も政府や各自治体の指針等に基づいて、店舗の営業時間変更や休業をする場合があるとしている。
ビックカメラ、ケーズデンキ、エディオン、上新電機、ノジマなども、リリースは出していないが、ほぼ同様の措置を取っており、1月12日時点では、ヤマダ電機も含めて一都三県に限らない全国の店舗の多くが、閉店時間を19:00までや20:00までとする時短営業に切り替えている。ヨドバシカメラは、1月12日時点で営業時間の短縮はしていない。
12日の時点で緊急事態宣言が発令されたのは首都圏1都3県だが、大阪、兵庫、京都の3府県も9日に政府に宣言発令を要請しており、さらに12日には愛知や岐阜、栃木なども要請を決定。今後、緊急事態宣言の対象エリアは拡大することが想定される。
感染防止対策を継続し、より注意をしながら対応を
昨年のゴールデンウィークシーズンに発令された緊急事態宣言の際と比べると、各社とも対応は落ち着いており、現場の混乱を最小限に抑えながら状況の推移を見守っている印象だ。店員のマスクやフェイスシールドの着用、手指のこまめな消毒等も習慣化してきており、淡々と取り組んでいるように見える。
一方で来店客にも慣れが見られ、マスクさえ着用していれば、少々密でも問題ないだろうと考えて行動している人が増えている様子が感じられる。量販店の従業員も店舗のそとでは、どこかの店の顧客であり、何かのサービスの利用者だ。勤務時間以外も三密を避け、不要不急の外出はせず、手洗いうがいを徹底して感染予防に注意するよう呼びかけたい。
家電量販店も含め、スーパーやHC、DSなど、多くの小売店で従業員から新型コロナの感染者が出ている。ほんの少しの油断が感染につながり、自分だけでなく、自分の周囲に感染を広げてしまうことを忘れないことが大切だ。
政府は今回の緊急事態宣言を2月7日(日)までとしている。だが、一週間と経たないうちに緊急事態宣言の対象府県を拡大する方向で調整に入るなど、期間内で収束のいとぐちが掴める見通しは明るいとは言い難い。目論見通り事態が落ち着けば、2月12日(金)からの春節には多くの入国者を迎えて店頭の賑わいにも繋げられるが、中国でも河北省などでロックダウンが起きており楽観視はできない。昨年同様に春節後になって国内感染者が増える可能性もある。どう推移しても店舗が混乱しないよう、しっかり対策しておきたい。
■各社店舗の営業時間は、各社店舗検索等で参照のこと。(以下、五十音順)
●エディオン
https://search.edion.co.jp/e_store/
●ケーズデンキ
https://www.ksdenki.co.jp/kshd/store/store_search.aspx
●コジマ
https://www.kojima.net/shop/shoplist/
●上新電機
https://shop.joshin.co.jp/search.php
●ノジマ
https://www.nojima.co.jp/shop/
時間変更の案内
https://www.nojima.co.jp/wp-content/uploads/2021/01/b_hour.pdf
●ビックカメラ
https://www.biccamera.com/bc/i/shop/shoplist/index.jsp
時短営業の案内
https://www.biccamera.co.jp/shopguide/report/openinghours/index.html
●ヤマダ電機
https://www.yamada-denki.jp/store/
時短営業のプレスリリース
https://www.yamada-denki.jp/topics/download.t.pdf/2137