シリーズ初となるOSのメジャーバージョンアップ
2018年11月に一般販売を開始して以来、2021年1月14日までの2年2カ月で、popIn Aladdinのシリーズ累計販売台数は10万台を超えた。2020年4月27日には、新型コロナの緊急事態宣言下の中で「popIn Aladdin 2」を発売し、先行予約開始後わずか1日で3,000台を完売したこともある。
そんなpopIn Aladdinのシリーズで共通に使われている基本制御ソフト、「Aladdin OS」がVersion2.0.0にバージョンアップした。アップデートは基本画面の「設定」から「システムアップデート」で実行できる。メジャーバージョンアップはシリーズ発売以来初だ。
新バージョンでは、「おうち時間を豊かにする」をテーマに、自然に世界観が広がる「新しいホーム画面ユーザーインターフェイス」へと刷新した。開発を主導したpopInの程涛社長は「コンテンツを拡充するうちに、アイコンが増えてしまった。そうするとどうしても利用頻度の高い強いアイコンが目立つ。これでは発見が減ってしまうので改善したいと考えていた」と言う。
画面上段にはカテゴリーメニューがタブ形式で表示するようになり、中段にアプリのアイコン、下段にアプリ内のおすすめコンテンツを表示する。アイコンをカテゴリーごとにまとめることで、目的のアイコンが探しやすくなり、コンテンツ内容のレコメンドも参照できることから、まだ見ていない新しいコンテンツへの興味も掻き立てる。
マイク内蔵のリモコンや、スマート音声リモコン「Aladdin Remoless」を利用して、ほぼすべてのアプリを音声でコントロール可能になっており、子供でも煩雑なリモコン操作なしでコンテンツを楽しめる。
生活を豊かにし、家族の絆を深める新しい機能
新しい機能には、誕生日と名前、起動時間を登録すると誕生日にサプライズを大画面で演出する「誕生日モード」や、サイケデリックな画像がゆっくり切り替わり、二度と同じ画像が繰り返されない一期一会の楽しみが味わえるという時間アートコンテンツ「デジタル掛軸」、音声による検索結果に画像サムネイルを追加する「かんたん音声画像検索」が加わった。
また、新たにあらかじめ選択したアプリでのみ音声検索が利用できる「チャイルドモード」も搭載した。この機能は保護者が子供に使わせても良いと判断して登録したアプリのみが使用可能になるモードで、それ以外のアプリを使うためにチャイルドモードを解除する際にパスワード入力が求められるようになる。小さな子供のいる家庭では積極的に活用したい機能だ。
既存のアプリで機能強化されたものも多い。登録無料のAladdin IDにアカウントを登録することで、有料サービスの使用量や人気動画配信サービスの1カ月チケットなどがお試しで利用できる「App Selection」は、新たに「Aladdin Store」と名前を改め、「学習ポスター」にクイズ機能や、「世界の絵本」の月額料、「美風景」の一部コンテンツなど、月額で利用できるサービスを拡充した。
スマートフォン内に記録されている写真を投影できる「フォトメモリーズ」は、写真のクラウド保存に機能を変更した。無料で1,000枚の写真が保存可能だ。poppIn Aladdin本体に記録した写真データは、Aladdin IDに紐付いてクラウドと自動で同期する。保存枚数が1,000枚なのは少ない印象も受けるが、程社長はこれについて「保存が目的ではなく、思い出の共有が目的だ」と述べ、映し出したい写真を家族みんなで厳選しながら保存するような使い方を勧めたい考えだ。
目覚まし時計の代わりに映像と音声で優しく目覚めを促す「おはようタイマー」には、従来の「さえずり」に「せせらぎ」と「波」が加わった。なお、この機能は、popIn Aladdinの初代モデルと、Z6 Polar Meets popIn Aladdinは、サービス対象外となっている。