母の日、父の日のプレゼント マッサージ機器のオススメ機種(後編)
プレゼントにオススメのマッサージ機器
前編で紹介したアンケート結果に基づき、3万円以下のオススメマッサージ機器を紹介する。父、母と言っても年齢層はさまざま。しかし、メーカーに聞くと、最近は年配層でも精神的にも肉体的にも若々しい人が多く、デザインを重視する人が少なくないという。カラーバリエーションも従来に比べて豊富で、性別を問わずにオススメできる外観のものが多い。以下、価格帯順に紹介する。
小型でも気持ちいい!お手軽マッサージャー
片手で持てるほどコンパクトで軽量なマッサージ機のオススメは3機種。
・アテックス ハンディマッサージャー リラミンゴ AX-KXL3200(市場参考売価:3,700円(税別)
フラミンゴをイメージして作られた可愛らしい小型マッサージャー。体に当てると、先端のくちばしの部分が振動。首、肩、腰、手のひらなど、コリを感じている部分に幅広く対応する。完全防水対応(IPX5)なので、バスタイムでも使用できる。フラミンゴの目の部分など、16種類のシールが同梱されており、ユーザーのお好みに合わせてプチデザインができるのも楽しい。
・エレコム コードレスハンディマッサージ器 エクリア コロル HCM-V01(市場参考売価:4,298円(税込み))
本体先端の両側にあるローラー部分の突起が、転がすたびにほどよい刺激を与える。また、本体裏側から突出している部分を肩などに押し付けると、比較的広い部分に対応するローラーよりも、ピンポイントで強い刺激を得ることができる。バイブレーション機能がこれらの突起の刺激をより効果的に体に届け、コロルを使った部位は体がじんわりと温かくなるのが実感できる。さまざまな場所に使える汎用性の高い機種だが、特に脚によく効く。筆者が使ってみたところ、足の甲と足裏が非常に気持ちよかった。外出することが多い母親や仕事で常に革靴を履いている父親にオススメ。IPX6防水設計。カラーは二色展開。
・大東電機工業 THRIVE(スライヴ) マッサージャー MD-064(市場参考売価:3,980円(税別)
340グラムの軽量ボディーながら、二つの振動ヘッドが的確にコリをほぐしていく。床に置いた本機の上に足を置いて足裏に当てると、非常に気持ちが良い。土踏まずはもちろんのこと、足先やかかとの周辺に当てると、一日の疲れとともに気持ちまでほぐされる。足だけでなく、腰にも使える。
見た目はおしゃれなクッション本格的な癒しを提供
・アテックス ルルド マッサージクッションSS AX-HXL194(市場参考売価4,980円(税別))
マカロンのような愛らしいフォルムとは裏腹に、フット専用に設計されたもみ玉と、脚を置きやすいように傾斜をつけるなど、いくつものこだわりポイントがあるフットマッサージャー。天面のカバーをめくれば、より強く足にもみ玉が当たるので強弱の調整もできる。さらに、天面のカバーは足の上から被せれば、温かさも得られる。別売りのカーアダプターを使えば、長時間のドライブ時などに助手席で疲労を和らげることができる点もオススメだ。
・アテックス ルルドプレミアム マッサージクッションダブルもみ AX-HCL258(市場参考売価9,800円(税別))
インテリアに馴染むデザインと人の手の動きを再現した8つのもみ玉が好評なアテックスのダブルもみシリーズ。従来よりも15%薄型になった。クッションの両端にあるベルトの部分を持ち手にして体に当てることで、体により密着し、強弱の調整もできる。クッションの縦横幅の違いを利用して、90度回転させることでもみ幅も調整することができる
ストレッチとマッサージで介護予防にも!
・ドリームファクトリー ドクターエア 3Dマッサージロール(市場参考売価9,800円(税込))
ポップなカラーリングとその形状から、一見しただけでは何に使うものか分からない人もいる、このマッサージ機。本体を振動させてマッサージをするだけでなく、コンパクトな形状を生かしてさまざまな部位に当てることでほぐし効果が得られる。しかもこのマッサージャー、フィットネスとしての役割も果たすのだ。高齢化社会が進行しているいま、介護予防に注目が集まっている。筋肉が固まって拘縮してしまう前に、刺激を与えてほぐすことが重要だ。本機は持ち手のついたカバーに入れれば、さらに幅広い体の部位に、好きなように当てることができる。豊富なカラーバリエーションも注目だ。
店頭で注目されている部分タイプ機種ごとの違い
大きさは少し大ぶりにはなるが、首から肩、背中、腰、ふくらはぎに至るまで、一台で幅広い箇所をマッサージできる部分マッサージ機。店頭の販売員に聞くと、汎用性の高い点がお客に好評だという。
・ドリームファクトリー ドクターエア 3Dネックマッサージャー(市場参考売価14,800円(税込)
店頭でひときわ目を引くビビットなピンク。カバーの布地は光沢感のある素材で、スタイリッシュな外観だ。ブラックなど、男性でも抵抗のないカラーも用意している。もみ玉は、大小の玉が組み合わさった4つのもみ玉を二か所に配した合計8個。大きさの違うもみ玉が回転することで強弱がつき、さらにもみ玉の回転方向を変えることもできる。より人の手の動きに近いランダムなモミ心地だ。コードレスなので、充電しておけば持ち運んで好きな場所で使える。
・大東電機工業 THRIVE(スライヴ) つかみもみマッサージャー MD-420(市場参考売価:7,980円(税別)
スライヴの“つかみもみ”シリーズは、企画開発から製造までを自社で一気通貫で行っている大東電機の自信作。電源を入れると、アームが複雑な動きをすることが一目で分かる。体に当てると、人の指がじっくりとコリに入り込み、丹念にもみほぐされているようなもみ心地を実感できる。店頭では、まずアームの動きを見てもらってから、実際に体に当てると、機能の理解が深まるだろう。
・パナソニック エアーマッサージャー「骨盤おしりリフレ」EW-NA75(市場参考売価20,000円前後(税別)(編集部調べ))
先述のように、男性はコリや痛みが女性に比べて感じにくい傾向にある。しかし店頭では、体感を促すと、男性も自身の体が想像以上に凝っていたと実感するという。体の部位としては、腰からももにかけての体感が他の部位に比べて好評とのことだ。本機は、“ながらマッサージ”をコンセプトに開発されたマッサージャー。家事や趣味などをしながら、マッサージができる時短アイテムだ。カラーはブラックもあり、忙しい毎日を過ごすワーキングマザーやパパにオススメ。
・大東電機工業 THRIVE(スライヴ) フットマッサージャー MD-8700(市場参考売価:22,800円(税別))
本機は、“スライヴ”ブランドのしぼりもみシリーズ。しぼりもみとは、足全体を包み込む3つのエアーバッグが加圧と減圧をすることで、ぎゅっと圧迫されたあとに解放されて血流の促進を促すというもの。加圧時は足全体を人の手のひらでぎゅっと揉まれているような感覚で心地よく、減圧時はすっと疲れが外に放出されるような気持ちよさだ。足を入れる部分は後ろにファスナーがついているため、足がむくみがちな人でも出し入れがしやすい。
シートタイプは第二世代性能面でさらに進化
省スペースとマッサージ性能、さらにはデザイン性の良さまで備わったシートマッサージャーは、2015年に爆発的にヒット。新しいカテゴリーのマッサージャーとして注目集めた。現在は各メーカーから第二世代が登場。特に性能面で改良が加えられ、よりユーザーから支持されるカテゴリーとなっている。
・ドリームファクトリー ドクターエア 3DマッサージシートS (市場参考売価29,800円(税込))
シートマッサージャーの火付け役ともいわれているドクターエアシリーズ。第二世代はラインアップを拡充し、上位モデルの“プレミアム”とスタンダードモデルの本機があるが、価格面で、父の日・母の日としては本機がフィット。新たに搭載されたヒーター機能は、もみ玉の動きに人の手のような温もりをプラスし、眠りに誘われるような心地よさが実感できる。
・アテックス マッサージシート タタキもみ リュクス AX-HXT219(市場参考売価29,800円(税別))
落ち着いたシックなデザインが好評な“トール”シリーズ。布地も、よりインテリアに馴染む素材となっている。ユーザーから好評のタタキともみのダブルの刺激が第二世代でさらにグレードアップ。「新生タタキもみ」は、シリコン製となったもみ玉がしっかりと体を捉えて、よりコシのあるマッサージを実現した。さらに、もみ玉の突出量が約2倍の50mmとなり、身体の曲線から離れることなく密着し続ける。
体感と接客がセットでCSアップ
各社とも独自のもみやたたきの機能を備え、その強さも違うので、お客の好みに合わせた機種を選んでもらうのが肝要だ。
人それぞれの抱えるコリの部位や悩みに合うマッサージャーを選択してもらうのに、一番大切なのは体感。機能を最大限に実感できる効果的な使用方法を体感してもらうためには、販売員からのアドバイスがあれば、なおよい。
ラインアップが拡充してニーズも高まっているマッサージャーだからこそ、店頭では、体感と接客の両面から、お客のニーズにふさわしいマッサージャーをオススメしたい。購入後にずっと使い続けてもらえる機種を購入してもらうことで、CS向上にもつながる。
マッサージ機器は、送られる側も嬉しいが、結果的に家族みんなで使うことができることも伝えよう。
購入単価アップ策
想定予算からの購入金額アップ策としては、前述の体感が最もよい。ギフトで実使用するのは来店したお客でないとしても、そのお客が心地よさを感じれば、それが購入意欲を刺激するのは間違いない。
この体感とともに重要なことは、想定予算より高い商品を購入する際の理由付けだ。
リーズナブルなタイプから高価格帯まで、いまのマッサージ機器は、体のさまざまな部位に使える汎用性の高いタイプが主流だ。高価格帯になるほど、ヒーターが搭載されたり、もみ玉の動きが複雑になったり、もみとタタキを同時に行ったり、より広範囲をケアしたりと、機能面で違いが出てくる。
高価格帯の大きなポイントは、据え置きタイプのフットマッサージャーやシートタイプのように、お客のすることは、マッサージャーに足を入れたり、座るだけ。あとはリモコンで好みのメニューを選択するだけで、機械が自動で快適な時間を提供してくれる。
単価アップ提案をするための要素を事前に考え、ストーリーとして接客の際に伝えたい。