家電製品の購入時にネットで調べたい内容の1位は価格!では2位は?


家電Bizリサーチチームは2017年8月31日から9月7日に、全国の10~70代の男女952名に「家電製品の購入時にネットで事前に調べること」のアンケート調査を行った。調査内容は、家電製品の購入時にネットで調べる内容や、調べるために利用しているインターネットサイトについてなどだ。

商品の機能より気になるのは、みんなのクチコミ!

家電製品を購入したい時に、調べる内容を教えて下さい。(複数回答)

家電製品を購入する時に調べる内容の1位は回答者の約9割に当たる88.4%が挙げた「価格」だった。2位は「商品の評価(レビュー・クチコミ)」で68.8%、3位は「商品の機能」で60.7%、4位が「商品の特徴」で45.3%という順になっている。

ネットで価格を調べるのは、今や当たり前のようだが、2位となったのは「商品の機能」や「商品の特徴」といった商品そのものの情報ではなく、「商品の評価」というクチコミ情報だった。ではこの「商品の評価(レビュー・クチコミ)」を挙げた人の意見を見てみよう。

「実際に買った人が使ってみてどうだったかというコメントが一番信用できるから。<32歳 男性/会社員>」
「人気の機種はどれか、使い勝手がどうか、特にここが良くないというレビューが1番役に立つし、悪い点を含めても欲しいかどうかが購入する基準になる。<33歳 女性/会社員>」
「メーカーの商品説明では分からない、マイナスのコメントを知っておきたい。<49歳 女性/専業主婦>」

購入した人が、実際に使ってみてどのように感じたかを知りたいというコメントが多かった。なぜ良いと感じたのか、またその理由は何故なのか、といったユーザー評価を知りたいようだ。

また、評価ポイントだけでなく、マイナスポイントについて知りたいという意見も多かった。レビューやクチコミに挙がっているプラスとマイナスの評価を知ることで、購入の判断材料の一つとしているようだ。一方で、評価の高いクチコミしかないと、ステマなのではないかと疑う人も少なくない。

これらのことから、商品説明の際は他社比較において少々、劣る点についても伝えたほうが良さそうだ。ただし、正面から伝えるのではなく、「このような用途の場合は」「このような方には」という条件付きで伝えたい。説明を受けているお客がその条件に該当しない場合は、マイナスポイントとならないからだ。

条件付きとは言え、マイナスポイントはユーザーにとってデメリットとなる部分だ。そのため、伝えた後で「一般的な用途としては」「殆どの方には」として、限定条件以外ではメリットの方が多いことを伝えよう。

メーカーHPは、機能をチェック!

家電製品を購入したい時に、事前に調べるサイトはどこですか?(複数回答)

実際に調べているインターネットサイトを聞くと、圧倒的に「価格.com」が多く、75.4%が利用していると回答した。2位の「Amazom」は50.1%で、約半数が利用している。以下、3位は「メーカーHP」で33.7%、4位は「楽天」で26.6%、5位は12.7%の「家電量販店HP」という順だ。

では、「メーカーHP」と回答した人はどのようなことを調べているのだろうか。回答者のコメントを見てみよう。

「実際の機能や特徴などの細かいことはメーカーHPで確認します。<34歳 男性/会社員」
「メーカーHPで複数の商品を見て機能の有無を確認します。<48歳 女性/パート・アルバイト>」
「メーカーの公式ページは、1番正確な情報だと思うし、寸法、色、欲しい機能があるかどうか、細かく知りたい時は取扱説明書も見ることができるから<53歳 女性/専業主婦>」

「メーカーHP」と回答した人の86.9%が「商品の機能」を調べると答えており、実際のコメントを見てみても、やはり商品の性能や細かい情報について調べているという声が多かった。

欲しい家電をネットで調べる時、まずは「価格.com」や「Amazom」等で、どのメーカーのどのようなモデルがあるのか、どれが人気なのかを把握し、その商品の値段やクチコミを確認する。気になる商品があれば、そのメーカーHPに行き、商品の詳しい機能や性能などをチェックする、といった調べ方をしている人が増えているようだ。

つまり、メーカーの商品情報から周辺情報に行くのではなく、周辺情報が先行して、メーカーの商品情報へと流れてくるのだ。
この傾向から、メーカーHPでは、性能や機能の詳細情報はもちろんだが、使用シーンや用途、生活における改善提案などをしっかりと伝えていきたい。すべての機能について、クチコミで掲載されているわけではない。周辺情報でマイナスと評価されている部分も投稿者がそう感じたということで、大多数が同様に感じるかどうかは分からない。従って、より購入意向者がイメージしやすい形でユーザーメリットを打ち出したい。

また、上位や下位モデルも含めた機能一覧があると分かりやすいという声も挙がっている。ラインナップ一覧や機能一覧表は分かりやすい形で掲載し、商品選択が自社内で行われるように努めよう。

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