日立、炊飯器は内釜に新製法 オーブンレンジはローボディ


炊飯器の重視ポイント

日立アプライアンスの調査によると、高級炊飯器の購入者の重視ポイントは「ごはんがおいしく炊ける」「使いやすさ」「内釜の素材」の順となっている。やはり、調理家電ということで「おいしさ」がもっとも重視されているポイントだということが分かる。

炊飯器選びの重視ポイントはおいしさ

ごはんソムリエによるおいしさの評価

新製品RZ-AW3000Mでは引き続き「圧力スチーム炊き」を採用。同社では新製品のおいしさを訴求するため、「ごはんソムリエ」による食味テストを実施した。ごはんソムリエとは、公益社団法人日本炊飯協会認定資格で、炊飯の科学・技術やごはんの栄養など、おいしいごはんの見分け方を学んだ専門家のことだ。RZ-AW3000Mは食味テストで、約85%のごはんソムリエがおいしいと評価した。そのほか、ふっくら感と甘みは約82%、艶は約87%が高い評価を出したという。この食味テストの結果はカタログにも掲載している。実際に試食をしてみると、粒を感じつつ甘味もしっかりと感じることができた。

カラーバリエーションはパールホワイトとメタリックレッドの2つを用意

従来モデルとの変更点3ポイント

従来モデルとの違いで押さえておくべき点は以下の3つだ。
1:新製法の内釜「高伝熱 打込鉄・釜」
2:玄米コースのしゃっきり、ふつう、もちもちの食感の炊き分けができる「極上炊き分け」
3:内釜のおこのみ水位線と大きな合数文字

同社によれば、ご飯を炊くと、内釜の中で加熱が早いところと遅いところの差が生じてしまい、これがいわゆる炊きムラになるのだという。現状でも許容範囲内ではあるが、より均一な炊き上がりを実現するため、同社では新製法の内釜を採用。アルミ合金製の内釜底面に発熱性の高い鉄の粒子を打ち込む製法を採用することで、内釜の中に鉄の粒子が厚い層と薄い層を形成。厚めに打ち込んだ「厚鉄層」が効率的に発熱し、「薄鉄層」とあわせて底全全体で発熱。アルミ合金層が底面で発熱した熱を内釜全体に素早く伝えるので、内釜内の温度上昇のばらつきを抑え、それにより炊きムラも抑えられるという。

新しい製法を採用した内釜

このほか新製品では、白米だけでなく玄米でも、しゃきり、ふつう、もちもちの食感を選べる「極上炊き分けコース」が選べる。実際に試食してみると、「もちもち」は食感がやわらかく、玄米に食べられていない人でも比較的食べやすい炊き上がりとなっていた。一方、「しゃっきり」は玄米らしい噛みごたえのある炊き上がりだった。

内釜の数字が大きくなって見やすくなった

日立は、「蒸気カット」「軽い内釜」という、お客が体感しやすい特長を備えており、これらは新製品でも引き続き継続している。「蒸気カット」訴求が効果的なのは、ファミリー層だ。小さな子どもがいる家庭なら炊飯器の蒸気によるやけどの心配が軽減される。また、妊娠中の女性の場合は、つわりの際、ごはんの炊き上がるニオイが辛いという人が少なくないので、「蒸気カット」機能が喜ばれそうだ。内釜は、高級クラスの中では軽量の約720g。内釜のカーボンフッ素加工は6年保証となっており、内釜で洗米をするという人にオススメだ。さらに、新製品では内釜の合数文字を大きくすることで、さらに使い勝手を向上させた。

オーブンレンジは高さが低くなった

新製品のMRO-TW1

新製品MRO-TW1は庫内容量30Lで、本体サイズは幅48.7×奥行き44.9×高さ36.5cm。昨年モデルのMRO-SV3000が33Lだったので、庫内容量は3L小さくなったものの、昨年モデルと同様に型抜きクッキーなら一度に96枚、バターロールなら24個を一度に作ることが可能だ(黒皿2枚使用時)。高さは昨年よりも2.5cm低い。他社の同等クラスの製品と比べても低くなっており、店頭で並べた際、大きさの違いが分かりやすい。

分量を気にしなくてよい「Wスキャン調理」

ごはん以外、全てMRO-TW1で調理。豚汁では里芋を薄切りにするなど切り方に工夫をしていた

MRO-TW1では、食品の重さをはかる「トリプル重量センサー」と、庫内を8眼センサーが15段階にスイングして食品の表面温度をはかる「センター赤外線センサー」を使用した「Wスキャン」を搭載。食品の重さと温度に合わせて、オートで火加減をコントロールする。そのため、クッキングガイドに記載されている範囲内なら、どのような分量でも重さと温度をはかって火加減をコントロールするので、細かい設定が不要だ。

調理は、レンジ、オーブン、グリル、スチーム、過熱水蒸気の5種類の加熱方法を組み合わせて行い、焼き物(熱風)、焼き物(直火)、揚げ物、煮物、蒸し物、炒め物、汁物など多彩なメニューが作れる。さらに、主菜1品と副菜2品をまとめて作るセットメニューや、カロリーを400kcal以下におさえたヘルシーおかずセットなどのメニューを採用。レシピの活用がしやすいようにスマートフォンで材料や手順、調理動画が閲覧できる「Webレシピ集」も刷新した。なお、同社では「体感をしていただくのが一番」として、今後家電量販店の販売スタッフ向けの研修では、実際に販売スタッフに試食してもらう機会を増やす考えだ。

「グリル皿」がなくなった

新製品では従来使用していたグリル皿の同梱がなくなっている。そのため、肉料理などの際は、焼き網を使用するので、油が下にしたたり落ちるが、MRO-TW1は従来から継続している、外して丸洗いできるテーブルプレートを搭載しているので、調理後の汚れが落としやすくなっている。

現行モデルでは、マイクロ波で発熱する”グリル皿”を同梱していた。本体底部の白いところが外せるテーブルプレート
新製品では焼き網で調理。焼き網をのせたままテーブルプレートごと動かせる。風路などの最適化により、肉の裏側もきちんと火が通っている

オーブンの予熱は200℃まで約4分50秒

MRO-TW1では、予熱時と調理時でのファンの回転方向を切り替え、熱風の流れを最適化。
予熱の際はオーブンの庫内の中心部に熱風を集め、庫外に逃げる熱を抑えることで、200℃まで約4分50秒という早い予熱時間を実現した。