フィリップスシェーバー
新ラインナップは、手の届く上位機種


7月に発売したシェーバーの「スター・ウォーズスペシャルデザインモデル」が話題となっているフィリップスが、9月1日発売予定の新機種を発表した。

フィリップスシェーバーの特長 回転式&アタッチメント

フィリップスのシェーバーは、1939年に自転車のダイナモライトの仕組みから発想して初号機が作られた。現在では、世界で最も歴史が長いシェーバーブランドとのことだ。

長い歴史を持つフィリップスのシェーバー

シェーバの方式には主に、往復式、回転式、ロータリー式がある。フィリップスのシェーバーは回転式を採用。特長は、肌への優しさと深剃りの両立と、刃の自動研磨システムだ。

同社の担当者によると、人間の体には直線がなく、髪の毛やヒゲは渦を巻いているという。フィリップスのシェーバーは肌に強い力で押し当てることなく刃が肌にぴったりと密着し、くるくると回転しながらさまざまな方向に生えているヒゲを捉えてカット。さらに、密着面積が広く少ないストロークでのシェービングを可能。このような仕組みから、同社のシェーバーは肌に優しく、深剃りができるのだと解説する。

人間の体に自然なシェービングを可能にする回転式シェーバー

また、回転してヒゲをカットしながら刃が研磨される「自動研磨システム」を搭載しており、特別なメンテナンスをしなくとも、いつでも刃が研ぎ澄まされている状態だ。

同社のシェーバーで筆者のオススメポイントは、アタッチメントを着脱できる点。最上位機種の9000シリーズ「S9732/33」では、アタッチメントが二つ付属している。ヒゲの長さをミリ単位で調整しお好みのヒゲをデザインできる「ヒゲスタイラー」と、手での洗顔よりも皮脂を洗い落とすことができる「洗顔ブラシ」だ。もみあげなどを素早く整えることが出来る「トリマー」が付属している機種もある。ヒゲ剃り以外の用途でも使え、汎用性が高い。身だしなみに気を使うビジネスマンや若い世代にぜひオススメしたい。

アタッチメントの洗顔ブラシとトリマー

最新機種は「手が届く上位機種」

9月1日より、フィリップスの最上位9000シリーズに「S8980/13」が新たに仲間入りする。「S8980/13」は、同社旧製品と比べると30%の深剃りを可能にした「ダブルVトラック刃」と、顔のさまざまな曲面に対応し、肌への接地面積が非常に広い「8方向輪郭検知テクノロジー」という上位機種の機能を搭載しながらも、価格は抑えたモデル。これまで価格的に9000シリーズを試せなかったお客にぴったりだ。
※センソタッチ3D

スタイリッシュな「S8980/13」

ネイビーブルーのカラーリングはスタイリッシュで若々しく、9000シリーズのユーザーに新たな風を取り入れることが期待できる。

付属しているアタッチメントは、もみあげなどの調整ができる「トリマー」のみだが、別売りのヒゲスタイラーや洗顔ブラシを取り付けることも可能だ。

「日常に特別感」の演出でセルフでも売れる展示を

シェーバーの需要拡大に必要なのは、1、新規需要の取り込み(手剃りから電動への移行)と、2、電動剃りの定着(リピーターの獲得)だ。

1、父から子へと受け継がれることが多いという髭剃りの方法。長年慣れた方法を変えるのには少なからず能動的な意欲やなんらかのきっかけが必要だ。

2、手剃りから電動に移行する可能性があるということは、逆もあり得る。電動から手動への移行だ。また、状況によって手剃りと電動剃りを使い分ける場合もあるだろう。電動剃りのメリットをユーザーが理解し、また使いたい、使い続けたいと思わせることが大切だ。まずはユーザーの電動剃りの定着。特定ブランドのリピーター(ファン)獲得はその次のステップだ。

1と2を店頭から支援するには、電動剃りを積極的にアピールすることが肝要。セルフ売り場でも売れる展示を目指したい。

ビックカメラ名古屋JRゲートタワー店では、「女性が気になる男性の身だしなみ」という女性目線からのパネルを用意。お客の注意を引き、シェーバーを手に取るきっかけづくりをしている。

男性の身だしなみに関する書籍も一緒に展示している(ビックカメラ名古屋JRゲートタワー店 オープン時)

日常行う髭剃りに、かっこいい=憧れという新たなイメージを持ってもらうことも一つの手段だ。エディオン蔦屋家電では、機種ごとの間のスペースをゆったりと取り、さらに関連書籍も展示。スッキリと落ち着いた趣にすることで、日常行うヒゲ剃りというルーチン作業にラグジュアリーなイメージを加えている。

木目調の什器に、一機種ごとに台座を設けるひと手間も加えている(エディオン蔦屋家電 オープン時)

店頭では、このような展示の工夫に積極的に取り組みたい。