内部をキレイに 「凍結洗浄」を搭載した日立


「ステンレス・クリーンシステム」でエアコン内部の清潔さにこだわる日立のエアコン。9月6日に発表された新製品「ステンレス・クリーン 白くまくん」プレミアムXシリーズは、熱交換器自動お掃除機能を搭載した。新製品のセールストークのポイントをまとめる。

日立ジョンソンコントロールズ空調は9月6日、「ステンレス・クリーン 白くまくん」プレミアムXシリーズ全11機種(冷房能力2.2kW~9.0kW)を10月末より発売すると発表した。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は24万円前後~40万円前後だ。

「ステンレス・クリーン 白くまくん」プレミアムXシリーズの特長は以下の3つだ。

1:凍結洗浄による熱交換器の自動お掃除機能
2:ステンレス・クリーン システム
3:つつみこむ暖房

 

では新製品の接客のポイントをまとめていこう。

接客の入り口は「エアコンの室内機の内部構造」

Xシリーズの接客では、エアコン内部の構造をお客に理解してもらうことがポイントになる。日立の場合、「ステンレス・クリーン システム」を採用しているので、エアコン内部の全体構造の説明がしやすい。「ステンレス・クリーンシステム」を見せながら、まずはエアコン内部がどのような構造になっており、どこに汚れがつきやすいのかを説明しよう。

エアコン内部の汚れはニオイの原因

構造の説明の後は、汚れの影響に関する説明だ。同社の調査によれば、エアコンの不満で多いのは、電気代と内部の汚れだ。内部の汚れについて各部位が占める割合は、フィルターが56%、通風路が24%、熱交換器が12%、ファンが8%という。エアコン内部に付着した油汚れやカビ、ホコリなどは、エアコンのニオイの一因といわれているほか、効率が悪くなることから電気代のムダにつながる恐れがある。こうした「内部が汚れていることによるデメリット」を接客トークに盛り込むことで、内部を清潔に保つ必要性をお客に伝えることができる。

「凍結洗浄」なら、冬でも熱交換器がキレイ

従来の熱交換器洗浄は、除湿や冷房時の結露による水を使って汚れを洗い流す方式だ。この場合、洗い流すための水の量が少なく、カビや粘着性のある油汚れは洗浄しにくいという課題があった。また、暖房運転時は水が発生しないため、冬場は熱交換器の洗浄ができないというデメリットもある。こうした問題を解決したのが、「凍結洗浄」だ。

Xシリーズに搭載した「凍結洗浄」は、熱交換器をいったん凍らせ、溶かして汚れを洗い流すという仕組みだ。凍結工程から乾燥・除菌工程まで含めると、1回の運転時間は2時間。電気代は7円、年間約400円程度かかるという。

凍結洗浄の説明を深掘りしないという手も

凍結洗浄は新搭載の機能だが、内部の構造や課題など、凍結洗浄のみの説明に時間がかかってしまうことも考えられる。そこで、凍結洗浄のメリットだけを説明し、「詳しく知りたい」とお客に言われたら仕組みを解説するようにすると、接客効率アップになる。

凍結洗浄のメリットは、冬でも洗浄できることと、「くらしカメラAI」により人がいない時を選んで自動で洗浄を行うというものだ。接客の際はこのポイントをしっかりと伝えていこう。

Xシリーズセールストークの流れまとめ

●エアコン内部が汚れていると、ニオイの原因になる。効率が悪くなるので電気代もかかる

●日立のエアコンは、ステンレス・クリーンシステムで内部が清潔

●さらにこれまで掃除がしにくかった熱交換器も自動でキレイにできる

●それができるのは「くらしカメラAI」で室内の間取りなどの環境や人がいるかどうかをみているから

●「くらしカメラAI」で部屋のタイプや間取り、人のいる場所などを見張るので、冷房や暖房の快適性にもつながる

補足:「凍結洗浄」をもう少し詳しく

凍結洗浄の様子を動画でみると、フィンや、フィンに付着した汚れの上に氷(霜)がつく様子が確認できる。氷がしっかりと汚れをつかむので浮き上がり、室外機の排熱を利用して氷を溶かすと、大量の水とともに汚れが流れ落ちるというわけだ。「凍結洗浄」は、半導体のウエハの洗浄などで使用されているが、あまり身近な技術ではないので説明をする際は、画像などを使いながら話すと接客しやすい。