パナソニックの資料によると、縦型洗濯機市場は10kg以上の構成比が拡大傾向にある。その背景として、共働き家庭の増加に伴い、まとめ洗いのニーズが高まっていること、さらに毛布など自宅で洗えるものが増えていることが考えられる。
高さは昨年の10kg同等
新製品「NA-FW120V1」は洗濯容量12kg、乾燥容量6kgの大容量だ。外形寸法は、幅643mm×奥行き672mm×高さ1073mm。昨年の10kgタイプNA-100WS5の外形寸法は幅599mm×奥行き648mm×高さ1071mmなので、幅と奥行きが一回り大きくなったが、高さ昨年の10kgタイプとほぼ同等だ。
ビッグサークルを接客時にみせよう
新製品では、薄型バランサーを採用し、内径437mmの「ビッグサークル投入口」を実現。これまでのモデルに比べると、投入口が真円に近いので、投入口の大きさがよく分かる。大容量の洗濯機では、毛布など大きな洗濯物も洗うので、投入口の大きさは取り出しやすさにつながる。接客時には、フタを開けて投入口の大きさを実感してもらおう。
温水専用ヒーターはドラムの技術を継承
縦型洗濯乾燥機NA-FW120V1および同時発売の全自動洗濯機NA-FA120V1は、温水専用ヒーターを洗濯槽の下部に配置、洗剤液をムラなく均等に温めて汚れをよく落とす。既に同社のドラム式洗濯機に搭載している機能だが、今回縦型洗濯乾燥機と全自動洗濯機にも搭載した。電気代は下のとおり。温水コースの説明の際には、電気代に関する質問も想定されるので、各コースの電気代は抑えておこう。
洗濯機の機械力プラス温水の力
ドラム式と縦型の汚れ落ちは大きな差がないとはいえ、泥汚れなどガンコな汚れを落としたいというお客には、縦型が人気だ。今回、温水洗浄コースを搭載したことで、水流などの洗濯機の機械力に加え、温水の力が加わり、特に洗浄力を重視するお客にとって洗濯コースの幅が広がった。
洗濯機は設置場所の制限がある、そのため、ドラム式が欲しくても設置サイズの関係で購入できないという人も少なくない。これまで、縦型洗濯機では、インバーター式かどうかというポイントと、容量アップが接客のポイントとなっていたが、パナソニックが温水コースを搭載したことで、新たな接客のポイントが増えそうだ。
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