テスコムがドライヤーとヘアーアイロンの新製品を発売 美容室シェアNo.1ブランドの技術を一般向け製品に採用
プロフェッショナルから圧倒的に認知されているNobby
テスコムがプロの美容師向けブランドとして「Nobby」を発売したのは1965年。その後、美容師の声を聞きながら製品開発に努め、高いシェアを獲得。2020年8月の調査では美容師が使うドライヤーとしてシェアNo.1をキープしているとのことだ。
Nobbyはあくまでプロの美容師が使用するためのツールだが、これを一般向けにアレンジしてプロと同様の仕上がりが実現できるようにした製品を2017年11月に発売。それがNobby by TESCOMだ。その機能や使い勝手は一般ユーザーから高く評価され、発売後、テスコムのフラグシップブランドに成長したという。
髪をケアしながらスピードドライできるNIB3001
Nobby by TESCOMブランドとして10月9日に発売するのが現行のNIB3000をリニューアルしたプロフェッショナル プロテクトイオン ヘアードライヤーのNIB3001だ。最大の特長はスピードドライ。Nobbyで培ってきたファンやモーターの設計技術を活かし、スピーディーで勢いのある風を送って髪の根元を立ち上げ、地肌からしっかり乾かす。
プロの美容師はドライヤーを左右に振って、熱を1点に集中させずに髪を乾かす。この技術を再現したのが『ケアドライフード』。フードを通るときに風のスピードが変わり、熱が狭い範囲に集中してしまうのを防げるという仕組みだ。
今回のリニューアルで新たに採用されたのが、高性能フィルター。Nobbyに採用されており、従来より目の細かいメッシュ生地で性能を向上させながら水洗いしやすいようにメンテナンス性も改良されている。
さらに新採用されたのが、AUTOモード機能。プロの美容師は温風と冷風を使い分けて髪を乾かす。それを再現したのがAUTOモードで、温風と冷風が交互に出てくる。
また、レバーを押すと簡単にプラグが引き抜ける「ラク抜きプラグ」を搭載し、置いたままで乾かせる専用スタンドも付属している。
男性でもヘアアレンジしやすい15mm幅プレートのNIS2000
ここ近年、ヘアーアイロンの男性ユーザーが増えているという。同社の調査で男性ユーザーの購入理由としては『ヘアアレンジの幅を広げたかった』『くせ毛を伸ばしたかった』『美容室のような髪型にしたかった』ということが挙げられた。
この男性ユーザーを意識して開発した新製品が、11月2日発売のプロフェッショナル ヘアーアイロン NIS2000。アイロンのプレート幅は15mm。短い髪でもつかみやすく、指先感覚で使用することができるというものだ。
短い髪でアイロンを使用すると髪の根元や地肌に近いところで髪を巻きつけることになり、プレートが地肌に接触してやけどの不安がある。NIS2000は耐熱フェルトをプレートの両端まで巻き込んでおり、アイロン初心者でも安心して使える。
また、同社独自の機能としてアジャスタブルロックリングを開発し、搭載した。これはユーザーの手の大きさや使い方に合わせてアイロンの開口角度が3段階に調整できる仕組みだ。
リニューアルモデルは海外対応で最高温度がアップ
その他、プロフェッショナル ヘアーアイロンもリニューアルして11月2日に発売予定。NIS3001は海外での使用に対応し、最高温度が200℃から210℃にアップした。カールアイロンのNIM3032も海外対応と最高温度が210℃にアップ。NIM3032は径の直径が32mmだったが、新たに26mm径のNIM3026もラインアップに追加した。
ドライヤーやヘアーアイロンはほとんどの店舗がセルフ、もしくはセミ・セルフとしている。そのため、お客が商品選択で迷う場面も見られる。テスコム、またはNobbyは先述のとおり、美容師の認知度は非常に高いようだ。それと比べて一般消費者の認知度は決して高いとはいえないだろう。
そこで、プロが愛用するブランドであることを手書きPOPなどで掲示し、お客へのアピールに努めたい。また、若年層ではヘアースタイルやアレンジを気にする男性が増えている。女性客だけでなく、男性客に向けたアピールも積極的に進めていこう。
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