コロナがエアコンブランド「ReLaLa」の新製品を発表 熱交換器の自動洗浄と無線LAN内蔵で遠隔操作にも対応


1979年から約40年にわたってエアコンの開発・販売を手掛けてきたコロナは、新たにエアコンのブランドを「ReLaLa」としてエアコン事業を強化する。2021年モデルでは、本体の内部清浄機能や無線LANに対応したZシリーズなどを新たなラインアップとして追加。冷房専用やウインドエアコン等の幅広いバリエーションでお客のニーズに対応していく考えだ。

「Zシリーズ」の追加でラインアップは4ラインに

コロナの新しいエアコンブランドは「ReLaLa」。コンセプトは人や暮らしに『寄り添う』こと。この「RelaLa」は心地よい空間でココロとカラダを解きほぐすことを意味するRelax、Refreshと、心はずむ毎日を送ることを表すLaLaを組み合わせたものという。

コロナは暮らしに安心やゆとりを提供し、「快適で心はずむ毎日」の実現を目指す

家電量販店で取り扱っているのは「Wシリーズ」「Nシリーズ」「冷房専用シリーズ」の3シリーズ。2021年モデルでは新たに「Zシリーズ」がラインアップに追加され、4ラインになる。現行の「Nシリーズ」も室内機がコンパクトになったモデルにリニューアルされる。いずれも4月上旬から発売予定だ。

新製品の「Zシリーズ」は6畳用のCSH-Z2221Rと8畳用のZ2521R、10畳用のZ2821R、14畳用のZ4021R2、18畳用のZ5621R2の5機種。6~10畳用の3機種は100V、14~18畳用の2機種は200V対応となっている。

新たに加わった「Zシリーズ」は内部洗浄やスマホ連動機能を搭載した高性能モデル

クリアフィンコートとアクアドロップ洗浄で清潔性を向上

「Zシリーズ」の特長は、①熱交換器に汚れが落ちやすい特殊コーティング「クリアフィンコート」を採用、②結露水で熱交換器を洗浄する「アクアドロップ洗浄」機能を搭載、③無線LANモジュール内蔵でスマホアプリから本体の操作が可能、などである。以下で紹介しよう。

①の「クリアフィンコート」は熱交換器のアルミフィンの上に3層の特殊コートが塗布されており、付着した油分や汚れが落ちやすくなっている。

アルミの熱交換器にコーティング加工をすることで、汚れが落ちやすくなる

②の「アクアドロップ洗浄」は最大約3Lの結露水を発生させ、熱交換器に付着した汚れを洗い流し、洗浄後は温風で熱交換器を乾燥させる。低温・低湿度でも冷房と送風を組み合わせる独自技術で、洗浄用の結露水を数回に分けて発生させて洗浄するという。

1時間あたり最大で約3Lにもなる結露水を熱交換器の洗浄に利用

汚れが落ちやすい①と大量の結露水で洗浄、乾燥させる②とを組み合わせることで、ホコリや汚れが溜まりやすい熱交換器を常に清潔に保つ。

無線LAN内蔵でスマホ連動による遠隔操作が可能

「Zシリーズ」は③無線LAN対応で、4月からサービス開始予定の「コロナ快適ホームアプリ」でエアコンの遠隔操作も可能となる。また、決められた室温よりも高温や低温になると通知が届く『室温アラート』や1週間分のタイマー予約ができる『ウィークリータイマー』、遠隔地の家族のエアコン使用状況が分かる『遠隔みまもり』などの機能も利用可能だ。

4月からサービス開始予定の「コロナ快適ホームアプリ」対応で遠隔操作が可能となる

そのほか、25時間の積算運転後に稼動するフィルターの自動お掃除機能も搭載。ホコリはエアコンの底面にあるダストボックスに集められ、このダストボックスはワンタッチで取り外しが可能。メンテナンスが非常に楽になる。

フラグシップの導入でお客への提案の幅が拡大

これまで店舗では、同社のエアコンを価格面で訴求することが多かった。エアコンの本質機能である室内の温度や湿度のコントロールという点においては、決して他社より劣っているわけではない。ただ、ここ数年間のトレンドである内部クリーンやスマホ連動などの機能に関しては他社よりも見劣りする部分が否めなかった。

しかし、新製品の「Zシリーズ」はエアコンの機能トレンドをしっかり抑えるとともに、ユーザーの利便性も向上させる機能も搭載し、さらに省エネ性能も向上している。間違いなく同社のフラグシップという位置づけだ。この「Zシリーズ」の市場投入に合わせて「ReLaLa」ブランドを導入したことからも同社のエアコン事業強化に対する強い意欲が感じられる。

「Zシリーズ」をはじめとする同社の2021年モデルは先述のとおり、4月上旬からの発売を予定している。新生活需要が落ち着き、店舗ではエアコンの早期販売に取り掛かる時期。ウインドエアコンや冷房専用などのラインアップもあるコロナのエアコンに着目し、店頭での訴求に取り組みたい。